Wudang Gongfu Wellness Tokyo Chiyoda-ku
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武当山の文化や、稽古で知っておくとよいポイント、季節とからだの関係など、ランダムに随時アップしていきます。

◎第8回世界カンフー選手権大会  全員入賞しました(2019.6.30)

日本校としては快挙です。今年で3回目の出場となりましたが、開校以来初めて、出場メンバー全員が「武当太極拳18式」で入賞することができました。(拍手〜!)
 D組 梅原匠一郎  3等銅メダル 8.80   8位 
    E組 上田美紀子  3等銅メダル 8.78   8位 
    F組 宮永治幸   3等銅メダル 8.77   7位 
(女子の武当太極剣36式は他国選手のマインドコントロール戦術にはまり、あえなく敗退! すみません! 詳細記述は自粛します 笑)
 
今回の大会で一番嬉しかったのは、選手へのお土産がかわいいパンダのぬいぐるみだったこと。(あれ、入賞が一番じゃない?) かわいさに動機づけられました。各国の出場選手たちも、たとえイカツイおっさんでも大会終了後、そのパンダを使いスマホのビデオ通話で家族にかわいらしい声で「帰るコール」していてギャップがかわいかったです。
 
開催地が峨眉山、四川料理の郷なので、皆辛さでお腹を壊さないように試合前は食べるものに気を遣いました。もちろん辛くないものもありますし、食事は全般に美味しく、特にホテルの外のお店が美味しかったです! また、湿気がすごいので試合前に練習しすぎて消耗しないよう、メンバーチェックだけは気をつけました。プチ不調はあちこちであったようですが、全般的には大きな問題なく無事に全員帰国できてよかったです。
 
他の出場メンバー2名は初出場で、試合前はイメージすら掴めなかったようですが(バイアスかけないように事前情報をあまり入れなかった)、実際に行ってみれば非常にワクワクすることもできたようで緊張しながらも満喫していました。一緒に行動していた日本団の別流派の人たちの演武や練習を見て、よい刺激もたくさん受けたようで、また少し武術が好きになったようです。
 
日本校としても、今回は今までになく少人数で出場したので、メンバー間の距離が近く多少の感情的齟齬もあったのではと思いますが、皆よく踏ん張りました。2名とも、現地での練習中もスキルが伸びて成長を続けていたのでできるだけ最大のパフォーマンスを発揮することができるよう、時に鬼となりながら発破をかけて、今回の結果となりました。メンバーには、これがスタートと思って武術を好きになりながら、焦らず学んでくれたらいいなと思っています。まずは、めでたい!
 

◎第8回世界カンフー選手権大会に出場します(2019.6.12)

例年秋に開催されていた世界カンフー選手権大会が今年は6月開催となりました。急に早まったので、うちのクラスでもスケジュールを合わせられるメンバーが少なかったのですが全部で3人エントリーできました。
すべて個人戦のみ、武当太極拳18式で女子1名&男子2名出場、武当太極剣36式で女子1名出場です。
前回と同じ成都の峨眉山で開催です。成都のパンダだけでなく、峨眉山はサルで有名な場所なので本当は山に入ってサルの観察でもしたいところですがそれはまたの機会に! まずは大会、しっかり頑張って来ます! 
大会期間中、水曜稽古が一回お休みとなりますがご容赦ください。(具体的には稽古スケジュールでご確認ください)

◎上海 師父稽古ツアー2019(2019.6.3)

今年もGWを使って上海の宋師父のもとに有志で稽古をつけてもらって来ました。稽古中は写真を撮っている暇がなかったので余暇の写真ばかりですが、こんなひとときも味わえる4〜8日間の旅でした。
何日滞在するかは各自のスケジュール次第、上海は近く都会なので旅のあと入り先帰りも可能です。
 
宋師父が稽古後、教室の応接でお茶をご馳走してくださいました。(茶藝をしてくれと我々が師父に駄々をこねたという噂もある)
 
街に出れば、中医のご当地薬剤も買えます。中国産とは限りませんけどね!
 
上海外灘と蘇州の小舟!(やっと乗れた!)
きつい稽古ばかりでなくて、たまにはこんな夜もあるさ!
 
みなさん姿勢は大丈夫ですか? 今も写真の真如寺にある石板のお坊さん図みたいに背中丸めてスマホ見てませんか?(注意*持ってるのはお経です!)
骸骨で見ると、座位って本当に骨盤や腰に負担がかかってそうですよね〜! 座り方気をつけようっと。

◎懐かしい師父たちと再会しました(2019.4.27)

武当山にゆかりのある皆様にはお分かりの、武当道教功夫学院に昔からいらっしゃる師父たちのお顔です!(半分の師父たちは、以前お世話になっていた時にはまだ少年の選抜メンバーだった師父たちです)
今回学校の中までお邪魔した際、師父たちはちょうど海外表演への出発に向けて正装して集まっていたところ。お許しが出たので一緒に写真を撮ることができました! ウェブに掲載してよい旨も、うちの宋師父の許可を得たのでご紹介します。なんか壮大な眺め!!

◎武当山 古代建物の屋根にある可愛いアイコン(2019.4.1)

ふと思い出したように武当山の歴史的なネタを。
武当山では、古代建築群の屋根の上に、かわいい動物や仙人の像が乗っているのが見えます。
こんな感じで、以前から具体的に何なのだろう、どのような意味があるのだろうと気になりながらも滞在中は稽古に必死で(本当?笑)調べるのが後回しになっていました。でも前回の滞在時、博物館で説明を見つけることができたのでご紹介します。写真のレプリカの個体数と説明に出てくる個体数が一致しておらず恐縮ですが、出ていた説明は以下の通りです。
 
<鳳(不死鳥)に乗った仙人、獅子、天馬、タツノオトシゴ、押魚、獬豸(一角獣)、斗牛、サル、龍>
 
災いを吉に変えるものとして…龍、鳳、天馬、タツノオトシゴ、
縁起物として…獅子、サル、
邪悪をはねのけるものとして…獬豸(一角獣)、
法の遵守と公正さの象徴として…押魚、
消火、厄除けとして…斗牛、、サル(翼を持つ、落雷保護)
 
などなど。現地に行ったら建物の屋根に必ず見ることができるので、ぜひチェックしてみてください!  また、同じものが北京の紫禁城の建築群の屋根にもあるようですよ!! 必見!
 

平成31年 あけましておめでとうございます(2019.1.6)

今年もどうぞよろしくお願いいたします!
新しい時代を迎える平成最後の年、今年はクラスを開設して7年目に入ります。6月には丸6年! もうそんなに経つのですね…!これまでに参加いただいた皆様、助けてくださった皆様すべてに感謝いたします。
そして、これからいらっしゃる皆様にも少しでも楽しく、カンフーが案外入りやすくて身近なものだとリアルに知っていただけるよう頑張ります。

クラスの皆さんには今年の年間スケジュールをお知らせしましたが、今年はクラスにとって、果たしてどのような一年になるでしょうか。楽しみに過ごしていきたいと思います。

まもなく宋師父も来日して稽古をつけてくれます。しっかりと教わり、しっかりと反復練習して身につけて、自己流にならないように修正してもらう時間を大事にしたいと思います。また、始めたばかりの人にはナマ師父を見てもらい、一定のカンフーイメージを正当に(笑)持ってもらおうと思います!

師父たちも年に何回か師父仲間で勉強会をし、もっと上位の師父から新規にインプットを得る機会を積極的に設けています。学生時代にお世話になった教授も、どんなに偉い先生になっても教授仲間や現役ゼミ生を集めて論文検討会を行い、自分が書いた論文を叩いてもらって常にブラッシュアップしていました。ましてや学習中の我々はなおさら、ですよね;;; 引き続き精進します!

さて、武当山のネタをもう少し上げたいのですがなかなか時間が取れなくて止まっています。忘れないうちにアップしますので少しお待ちください!!

ご興味のある方、どうぞいつでも気楽にお試しでご参加ください。

◎2018年武当山訪問記<ホテル事情編>(2018.10.30)

今回のツアーでは、北京空港近く(天竺工業区)と、湖北省武当山の下界(ラオイン=老营 地区)、武当山の山の中(紫霄宮地区)のホテルに宿泊しました。特徴的だったことをいくつかご紹介!
<水回りについて>

北京は水不足で、2004年に出張で北京に初宿泊した時とあまり変わらず客室の水の出はよくありませんでした。(但しシャワーは「ここで浴びるのかい!」という構造だったので未使用。体の清拭はしましたよ!) もっとも、ヨーロッパも水不足で、家の水洗トイレの流す回数を制限するとか夜何時以降はシャワーを使わないとか、家庭ごと制限のあることが多かったので、日本ほど潤沢にお水が使える環境のほうが世界的に珍しいのかもしれません。
 
武当山の下界(老营)のホテルは潤沢に水やお湯が出て、こんなに使って大丈夫か?と思いながら2日ぶりの入浴だったりで、快適さを享受しました。水もそれほど濁っておらず。
典型的な水回り風景。
 
武当山(紫霄宮地区)のホテルは、水はちゃんと出るものの濁りあり。さぞかしミネラルたっぷりだろうな〜という茶系の水でしたが気にすることなく利用しました。(なぜなら昔から、紫霄宮地区の宿泊施設では水の出が悪く、シャワーはポタポタ程度、しかも水あるいは熱湯しか出ないとか、朝は凍って10時までお手洗いが流れないとか、真ん中の部屋の人が快適に水を使っていると端っこの部屋に行き着く前にタンクの水がなくなり端っこの人は毎日水が出なくて困るとか、苦労してたのでそれに比べれば天国!)ただし洗濯物は、日本に帰国してもう一度洗い、衣服が茶色くならないようにはしました! 
 
武当山では、ホテルが環境に気を遣っているのか客室から出たタオル等の大量の洗濯物やゴミは全てトラックで下界に運んで対応し、翌々日に洗濯の上がったタオルが運ばれてくる状況。だから我々も、あまり洗剤を使わないように徐々に気をつけるようになりました。中国都市部は、湖北省あたりの水源から遠く北京等の北方地域に水が運ばれていると聞いたことがあります。各ホテル(しかも比較的等級の高いホテル)の水事情を見て、何となくリアル状況を実感しました。
トラックで運び出されるタオル
翌々日戻ってきて服務員の人が総出で畳んで人海戦術で各客室へ
 
<鶴の一声、客室に節約令の影響が!>
 
客室からお茶やコーヒー、ハンガー、スリッパが消えました。前は必ず備え付けがあったので安心でしたが、どのホテルからも消え去り、念のために持参したマイグッズでしのぎました。お茶、毎日飲みたかったな〜。今後行く人は、ティーバッグやスティックコーヒー、部屋用スリッパなど必携です。(ティーポットの大きいのは置いてあっても、日本と茶葉の使い方が違うので日本的に煎れると処分に困る) ハンガーに関しては、服務員のお姉さんに頼めばわずかな在庫からやりくりして持ってきてくれます。冷蔵庫は、5つ星ホテル以上でなければついていない部屋がほとんどです。(秋以降は冷えてるからあまり必要ないけど)
 
そしてTV、インターネット環境は立派になっています。Wi-Fiも大体どこでも備え付けあり。ただネット制限があるので日本でVPN設定をしていくことをお勧めします。でも、イン◯ーネッ◯警察が特に夜、活動して回るのでハッキングとブロックのイタチごっこが経験できます。ネットが動かないよ〜とか、VPN接続がぶっちぎられるとか。回線の向こうに人を感じてにっこりします(笑) エアコンは客室完備になってきましたが、稼働してるかどうかは…。滞在中、寒くなってきたのでつけましたが、夜10時過ぎると何か冷た〜い風がそよそよ。きいとらんがな、ということで切って寝たとな。
 
笑えたのはドライヤー。多くのホテルは壁に繋がったコードの短いドライヤーですが、武当山下の老营のホテルのクローゼットにポツンと、箱に入った立派なドライヤーあり。使ったら強風が出て喜んだのもつかの間、風が強すぎて先っぽの風向調節のカバーが吹っ飛んだり、それで乾かしていた靴下に穴が空いたり。まるで飛行機のジャンボタービン!と思いました。部屋で一人、にやりとする瞬間でした。

◎2018年武当山訪問記 <出発編>(2018.10.26)

昨年は秋に世界大会があったので2年ぶりの武当山訪問です。
今回はのっけから、一人が出発の羽田で搭乗締切に間に合わず無理矢理ねじ込んでもらったり、超混雑のトランジット北京空港でもたついていたらタッチの差で乗継便に締め出され全員で予定外に一泊したりと、開校以来初のバタバタした武当山行きでした(涙)。ここは海外だよ〜日本じゃないんだよ〜と全員でレッドカードを共有しました。北京空港搭乗口で、中に入れてくれ〜と懇願する我々をたまたま見かけて助けてくれた通りすがりの中国人サラリーマンのおじさま、ありがとうございました! 飛行機がいるのになぜ入れてくれないのかと関係ないおじさまに不満をぶつけてすみませんでした!(写真下に続く)
北京空港にはパンダが。

よかったのは北京で散策できたこと。どこに連れて行かれたかもわからないままエアチャイナが用意してくれたホテルで朝を迎え、近所を歩いて初めて標識で自分たちが天竺にいることがわかりました。適当なので、天竺って西遊記に出てくる天竺?インドから遠くない?と一瞬だけ思って放置してましたが、帰国後調べたらやはり全然違い(当たり前)、北京天竺空港工業区という今をときめく北京のハイテク工業ゾーンでした。前職の取引先日本企業もいくつも来ているところです。高級団地と中級団地の一角を垣間見ました。

天気がよかったので公園を歩いたり小さな商店を覗いたり、比較的大きな週末青空市場を見て買い物したりしました。個人的にはナッツが大好きなので山のように売っていたのが魅力的でしたが、スーツケースが重さ制限に引っかかっていたので買えず。味見させてくれたのがせめてもの幸運か。
これから始まる10日間(この日は2日目)に向けて、メンバーが積極的に現地の人に話しかけ、表情豊かに交流していたのが救いで、皆、頑張れ〜と見守っていたのでした。その夕方、リベンジ・北京から今度こそ武当山空港に向けて出発、初めて十堰武当山空港を利用していつもの下界ホテルに到着し師父と合流しました。武当山空港は武当山から近いので便利ですが、北京発便は移動が夜遅いしトランジットに時間がかかるので、上海から行くほうが時間的に便利です。お値段の問題はありますが後学の参考まで。
機内誌に武当山が。街歩きは楽しい。
初めて武当山空港利用。

◎武当山修行に行きます(10/12~10/22)(2018.8.2)

今年も武当山修行の旅を予定しています。10/12出発〜10/22帰国、途中で師父が合流してくれる予定、師父不在時は、武当山中でいつもの稽古と観光をします。
 
現在クラスに未加入ながら武当山に強い興味があり参加を希望するかたは、事前に入会して稽古内容に慣れていただける場合に限り、参加可能です。武当山までの航空券手配は、便名等はお伝えしますが購入は自力でしていただきます。詳細はお問合せください。
 
事前に入会いただく理由は、武術経験者でも学んできた教室により用語の意味やアクションが異なる場合があり無調整では混乱が生じること、また未経験者では現地で一から説明しなければならず、せっかくの師父の教えを受ける他のメンバーの貴重な稽古時間を減らしてしまうためです。ご理解のほどよろしくお願いします。
あまり時間がありませんが、最低1ヶ月は東京で事前に稽古に参加いただきたくよろしくお願いします。

◎練習は怪我をしないことが基本です!(2018.2.6)

ニュース番組で、最近健康教室に参加することで怪我をしてしまう人が増えていると見聞きしたので、危機感から投稿します。

当クラスでは開設当初から、皆さんが稽古や自主練が原因で怪我をしないことを第一義にしています! そのため稽古中はうるさいくらい注意を呼びかけます。その人の物理的な可動域を超えたアクションを取ろうとしていないか、骨格上無理な姿勢を取ろうとしていないか、間違った体重のかけ方をしていないかなど。
また、イライラした状態で身体を動かすと筋を傷め、場合によっては近くの人にも影響が及んで怪我をさせてしまうので、そういう時は稽古から外れてもらっています。

注意は一秒で済みます。でも注意が足りなかった場合の怪我は何ヶ月でも続く可能性があります! 「気をつけ方」を覚えて、ぜひご自身でも自己管理もできるようにしてください。

また、資格流行りの昨今、あまり学ばずにスポーツインストラクターになり受講者に怪我をさせてしまうケースも確かに増えています。うちにも、講師になりたい、どうやって教えたらいいのか、何を教えたらいいのかと訊きに来る外部の人もいますが、教えません! そういう質問をいきなり投げて来ること自体、まだまだ勉強不足です。自分の問題解決のために指導者であろうとする人、他の人の面倒を見ることで自分のアイデンティティを保とうとする共依存的な講師もよくいますが、これもダメです。

教えるとは、相手の成長力を信じてスキルを伸ばすこと、相手の人生や価値観に影響を与えていくこと。
だから指導する側が心身ともに健康で、ニュートラルであり続ける努力をしなければなりません。人前で偉そうに喋ること、スキルを見せびらかすことが教えることではありません。温かく見守りつつ、一方では非常に冷静に状況を見極めて必要時にはぐっと介入する、超、面倒くさくて泥臭い、嫌われ役も覚悟なのが指導です。
指導者も受講者も、一人になってもブレない強さがあればなお結構! お互いが自立し合ってこそよい学びができます。
全員が怪我しない工夫が凝らされていること、通っている全員が総じてスキルが向上していることを基準に教室を選んでください!

◎師父が来日します(1月終わり〜2月初め)(2018.1.7)

お待たせいたしました。今年も師父が来日してくださいます。
入会していない人で、師父が来日したら教えて欲しいと仰る方が何人かいらしたのでここでお知らせします。

師父のスケジュールにより急遽、予定前倒しで来日しますが、1/30〜2/2が稽古期間です。原則的に午前中(午後から出勤できます)、日によって師父アテンドで外出の可能性もありますが、水曜は通常の夜クラス時間枠で師父が指導します。

基本方針として入会いただくことが前提ですが、別流派を学習中で入会できないがどうしても参加したい、あるいは遠方で通えないけれどもこの時だけ参加したいという方は、今回のみ「4万円+1コマ三千円(税別)」にてお受けいたします。
 
師父を招聘しての特別クラスにつき、入会しているメンバーも通常料金とは異なる師父への特別支払いをしていますのでご容赦ください。

ご希望の方はメールにて、お名前ご連絡先をお知らせください。
お電話でのご連絡は、最近身内の介護付添等でなかなか適時のタイミングが取れないため、できるだけメールでのご協力をお願いいたします。
wudangtaijiysj@icloud.com ま

◎現代のリアル中国を覗く!(2018.1.7)

という本がありそうですよね。カンフーから少し話が逸れますが、社会文化面ということで世界大会出場で成都市に行った際の、街なかの話です。

中国では現金決済が過去の産物になりつつあります。スマホを持つ人が増えたので、駅でもピッ、レンタル自転車の解鍵もピッ、そ して夜店の 露店で もピッ。正確には、ピッという音は聞こえませんでしたが。
Alipay(支付宝)やWeChatペイメント(微信支付)で払っている人がほとんどです。一緒に行ったメンバーも、これほどまでに進んでいるとは、と今でも思い出し語りしているほどです。

どんどん進んでいる、という比較対象はこの1年の上海&成都市 VS 東京ですが、レンタル自転車については(スマホがないと借りられない、解鍵しない)、昨年の5月に上海に行った際はまだ現地でも「新しいもの」で使い慣れない人が多く、ピッと言ったのにどの自転車が反応したのか見つけられず知らない人同士で助け合っていたのが、11月時点では自転車回収トラックが頻繁に行き来し、もはや普通の手段として大勢に使われていました。

(成都市のレンタル自転車
 2枚目の写真後方にもレンタル自転車が写っています)

駅でピッ、は想像の範囲なので置いておいて、ほ〜っ、と思ったのは露店や大学の学食での決済です。露店で天津(?)甘栗を買う際、我々以外の現地の人は皆モバイルでピッ。リヤカーにAlipayや微信のステッカーや札が立っていて、我々は思わず「現金でも大丈夫?」と聞いてしまいました。(なんか古い人みたいで嫌だ!)

(もっと小規模な露店でも微信でピッ。耳かき屋さんの後ろにもモバイルマーク)
 
そして大学学食でランチを取った時のこと。食事処があまりなく、ようやく見つけた西南民族大学の学食で支払いまで辿り着いたところでおばちゃんが「ごめんなさい、現金は受付けてないのよ」 が〜ん! ここまで来て飢え死にか?と思ったらおばちゃん、隣にいた男子大学生に「それで払ってくれる?」、私に「いくらいくらくれる?」 何が起きたのかと思ったら、現金決済ができないので「私から現金を回収する→隣にいた学生さんにそのお金を渡す→学生さんのモバイルで決済させる」 
なんとナイスなアイデア!(いや、学生さんにはいい迷惑) 
しかも私に細かいお金が足りないことがわかるとおばちゃん「いいわよ今あるだけで。早くお財布しまっちゃいなさい」(!) 
学生さん、不足分を払ってもらって申し訳ありませんでした!(学生さん、多分わかってて恵んでくれたと思います)
 

(西南民族大学のキャンパス内 公園のようでした)
 
だんだんに、日本もそうなっていくかもしれませんね。ただし日本在住の70前半の中国から来た鍼の先生は、孫たちはどんどん微信で買い物しているけれども、自分は怖いから極力使わないようにしている、現金で払い続けていると仰っていました。私も半分そっちだな〜。(だってモバイル決済だと現金より支払いに抵抗を感じにくいんですもの〜)
カンフーと一緒で頭を柔らかくしてないと社会に追いつけません(笑)

 

◎戌(イヌ)年とイヌ(2018.1.3)

あけましておめでとうございます。本年も皆様の上にたくさんの幸せがありますように。

戌年だけに、武当山のイヌに関する思い出したことを。

武当山に行って一番ウキウキしたのは「イヌ」でした! お世話になって いる武当道教功夫学院では「黒黒(heihei)」という名の犬が放し飼いにされていま した。外国人生徒が多かったのでべべとかbaybe とか呼ばれていました。途中で生まれた子犬3匹と合わせ、私は最大、4匹と過ごした記憶があります。

1月3日の日経新聞文化面にお伊勢参りの「おかげ犬」や高野山の「案内犬」の話が紹介されていましたが、べべ(私もべべと書きます)も案内犬でした。
学校ではよく校舎を離れて山のあちこちで稽古したり、レクリエーションに出かけたりしていたのですが、気づくといつもべべがいつのまにか皆の輪の中にいて、「いつからいた?」「ここまで歩いて来たの?!」と言われており、まさに神出鬼没の犬でした。

 

べべ(黒黒 heihei)

べべと子犬の一部 こんな感じで伴走してくれます

子犬も人気者(この少年は今頃立派な師父?!)
 
 
ランニングが苦手で嫌いな私が自分に苦行を課し(笑)、朝暗いうちに一人で山の道路を少しずつ走って食事までに戻ろうとすると、帰り道、疲れて歩き始めた私の前に決まってべべが現れ、学校まで私が歩かないよう振り返りながらずっと伴走してくれました。(いいような悪いような…)
 
おかげで途中から、一定の距離は歩かずに走り続けることができるようになり、べべにお礼を言っていたものです。そういえば武当山の頂上へのハイキングで私が消耗しきってた時も平気な顔で足元をうろうろしていて、お前は辛くないんかい!と喋った記憶もあります。
案内犬でもあり、いつも見守ってくれてもいたのですね〜。(ちなみにべべは死ぬ前、私が滞在している時にはいつも私の部屋の前で寝ていました。弱ったもの同士、共感し合うものがあったのでしょうか〜)


新聞の案内犬は高野山のお話でしたが、私も(高野山に行ったことがないくせに)武当山ってどんなところかと聞かれれば高野山みたいなところと勝手に説明するので、なんか勝手に近しい感じがいたしました。インドのタージマハルでも昔、急に現れたイヌだかヤギだかが私たち一行をある建物まで案内したことがあったので、実際に案内犬はいるのでしょうね。面白いですね。

 

◎2017年 年末のご挨拶と稽古に思うこと(2017. 12.28)

 2017年も終わろうとしています。今年も一年、大変お世話になりありがとうございました。
クラスとしては、2月に師父の来日稽古、GWに師父の上海校を訪ねての稽古、6月に開設5周年、11月の世界大会出場、などなど盛りだくさんの一年でした。メンバーはそれぞれ、仕事や家庭と向き合いながら各人のスケジュールで稽古に参加し、総じて成長が見えた一年だったと思います。お疲れ様でした!

年末のテレビ特番でちょうど、日本のプロが海外のちょっとおかしなお寿司屋さん、剣道教室に潜入し、頃合いを見て正しいスキルと精神を伝え直すという二本立て企画を見ました。笑って見る番組だったかもしれませんが、切なくて笑えませんでした。伝統技能は伝播して行く中でどんどん変わり、受け継ぐ人たちはそれがおかしいとも知らず、気づくチャンスもなく本人真面目にやっているケースが多いからです。日本で海外から入った伝統技能を習う人しかり、海外で日本の伝統技能を習う人しかり。

たまたま私は日本でも海外でも、伝統が曲がって伝わっているのをたくさん見てきたので、自分が武当カンフーを日本に伝える際には、せめて勝手な思い込みで指導しないよう気をつけています。また、年に数回、宋師父の指導を受けてコンテンツがブレないように軌道修正も続けています。(放っておけばどんどん、勝手に変形していくものです)

お試しでいらっしゃる人たちともよく話題に上りますが、「これは正しい / 正しくない」「(常駐しない)先生が(指導に来た時に)こう言ってた」で揉める教室は多いようです。本当によく聞きますが、このやり取りが発生したら必ず揉めます。最後には力関係や人間関係の好き嫌いでのグループ内メンバー排他行動に発展します。一旦、そのやり取りから離れることをお勧めします。

大事なのは、何を目的としてその教えがあるのか、その動きは何のためか、に立ち戻ることです。先生が誰かにアドバイスや奨励をしたとして、それはある一人の人の、稽古歴、性格、骨格、生活史、稽古目的に応じて先生が「その一瞬において最適な」一言を伝えただけであって、クラス全体に同じアドバイスや奨励は適用できません。並んでいる二人に真逆の教えがなされることもあるくらいです。ですから、「私はこう習ったからあなたもこうしなさい」では論点がずれているのです。

ただし、誰に対しても共通する指導内容、変えてはいけないコンテンツもあります。変えてはいけないこと、一人ひとりに応じて伝え方を変えるべきこと、両方が組み合わさって初めて、指導です。

だから私は、カンフーもAIを使って十分指導できると考えます。基本的、普遍的伝達事項はAIに任せ、ヒトは、ヒトならではの視点、伝え方、先を見る力でもっと別の内容に、時間とエネルギーをかけなければいけないと思います。でも、”AIを超えたヒトならではの能力”って何でしょうね。また、そこまで頭と気を使えている指導者ってあまりいないだろうな〜。(自分の反省も込めて)

さて、来年も皆さんの動体柔軟性を高め、動ける体づくりに少しでも役立てるよう頑張ります! 2月にはまた師父が来日して稽古してくれる予定です。非入会者で参加希望の方は、滅多にないチャンスなので入会者よりお値段はかかりますがお受けいたします。メールでご連絡ください。(携帯メールの方、PCメール拒否設定だと返信しても届かないのでご注意ください)

では皆様、どうぞよい年末年始を! 

◎世界大会、銅メダル2つゲットしました!(2017. 11.23)

 
第7回世界カンフー選手権大会(2017/11/9〜11 四川省峨眉山にて開催)、2種目について3位の銅メダルを1つずつ獲得しました。皆、頑張りました。
 
今回の出場種目は下記6種目です:
・武当太極拳(18式)
 ☆8.75点…3位銅メダル 上田美紀子
  8.70点(2名)

  60歳以上男子組  8.74点(1名)、
      60歳以上女子組  8.66点(1名)
・武当太極剣(36式)
  8.60点(1名)
  8.55点(1名)

・武当玄武拳
 ☆8.80点…3位銅メダル 村井英晃
・九節鞭
  8.65点(1名)
・八極拳
  8.68点(1名)
・扇子
  8.60点(1名)
 
今回の大会では試合形式、グループ分けが変更となり、より本格的な競技会の気配が濃厚となりました。得点の標準偏差も全体に0.4〜0.5点程度下がった感があり、これまでの ”演武祭” の雰囲気がなくなりつつありますが、決してメジャーとは言い切れない我々の古典的拳術種目でも対等に評価していただき、3位に2名食い込めたことは大きな収穫でした。
 
メンバーもいろいろ。前回出場の40歳未満メンバーたちは今回不在、出場経験者は半数以下の3名。出場3ヶ月前に初心者として入会した人や80歳の人もいました。(注意*出場に耐えうる、集中して稽古できる気力のある人に声をかけて特訓しました) 頼みの師父は上海で忙しく仕事していて、試合前に事前指導を受けられる保証やあてがないまま、皆で仕事や家庭状況をきっちりこなしながら稽古に集中、師父の指導がなくても自分たちで頑張ろうと励みました。実際、試合前に中国入りしてすぐ師父が合流し、少しでも見てもらえて安心でしたが、出場前の2ヶ月で特に、全員にかなりの成長が見られました!
 
今回の出場前の過ごし方で、勉強になったことがあります。(良い子は真似しないでね系)
代表は、①出場のための健康診断で、ラッキーにも内臓トラブルの寝た子を起こしてしまい試合日1ヶ月前に内臓手術。本当は術後1ヶ月運動禁止のところ、大会が…!とドクターに言ったら特別に2週間の運動禁止に短縮してくれました。ただその間、慣れない低残渣食で断食しているようなもの、栄養が取れずフラフラでした。
②手術前夜、絶食&空腹で暗闇を歩いていたら偶発的にアクシデントに誘導され足の第5中足骨基部骨折(下駄骨折)、全治2〜3ヶ月の診断、2ヶ月の運動禁止令(←でもこれは無視)。手術当日は足の骨折部位を高く掲げて手術受け、終わってから整形外科で治療受け。
③高齢の両親のケア問題発生、わさわさした毎日を送る。
 
自分でよく、大会前にメンバーに「こういう大きなイベントの前にはいろいろな揺さぶりが来るので慌てないように」と言っていますが(笑)、自分はこれか!と感動しておりました。
もし内臓手術だけだったら傷が見えないのですぐ運動を始め出血を起こし問題発生していたに違いなく、また骨折だけだったらまあいいやで動き回っていたに違いなく、両方が同時に起きてくれたことで、2週間は腹をくくって稽古せず、歩き回ることもせず、おとなしく口頭指導に徹していたのは神様の助けです!

 
ただ、毎日イメージトレーニングを続けていたおかげで、復活してすぐ、ブランクも筋力の衰えもほぼ感じずに再始動することができました。おそるべしイメージトレーニング!(が、後日談:からだは術後と2週間の食事制限で人並みに疲れていたようで、試合終了日の夜、腰が抜けて坂道で転び、再び怪我して表演服を破いて血染めにしました・・・ ちーん。)
我々が参加した大会はメジャーなオリンピック大会とは違いますが、オリンピック選手や各種競技のメダリストの「気持ちの集中の仕方」は大変参考になりました。実際のスキルをこの機に乗じてレベルアップするために,勝負の場面で自分を抑えず出すために,何が必要で何が不要か。客観的に考え、実行に移していくことが数名のメンバーまではできていたと思います。

 
でも一番のご褒美は、試合前に頑張って成都市の大熊猫繁育研究基地(成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地)に足を伸ばし、大いにナマ・パンダを見てワクワクし、リラックスできたことだと思います! かわいかった!(なんだこの終わり方。)

  パンダ基地のナマ・パンダ。
  地下鉄駅もパンダ。
開会式にもパンダ!(の着ぐるみ)

  試合も頑張りました。
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◎世界カンフー選手権大会に出場してきます(2017. 11.3)

来週の11/7〜11/11(2017年)に中国四川省成都市峨眉山にて「第7回世界カンフー選手権大会」(旧名称:世界伝統武術祭)が開催されます。
 
我々も3年前の第6回大会に続き、7人で2回目の出場をいたします! 応援のほど、どうぞよろしくお願い致します!
 
今回の出場種目は下記6種目です:
・武当太極拳(18式)
・武当太極剣(36式)
・武当玄武拳
・九節鞭
・八極拳
・扇子
 
今年は人数の都合で個人演武のみ出場します。仕事もカンフーも大事にというクラスの流儀により、仕事等の都合で出場メンバー半分が入れ替わっていますが、皆、時間のやりくりをして集中して準備を重ねてきました。
 
2分、3分、あるいは4分という規定時間枠の中で、武術を演武で体現しながら、スキルだけでなく自分たちの「気」と「学び」「マインド」をどこまで瞬時に発揮できるかがポイントです。
 
昨日までの自分と比べて今の自分がどれくらい成長しているか。向き合うべきは他人ではなく少し前の自分。年齢も性別も関係ありません。準備を重ねる中ですでに大きく成長しているメンバーたちですが、皆で、目線をしっかり上げて頑張ってきます! ぜひ応援の気を送ってください。
*せっかくの成都市なので、ナマ・パンダも見てきます!
 

◎クラス開設5周年を迎えました(2017. 6.30)

6/9はクラス開設5周年でした。
何とかここまで続いているのは、クラスに関わる皆さんの温かいサポートのおかげです。いつもありがとうございます。
当日は時間外クラスに参加した人とランチで乾杯した程度、いつも通りでしたが当然のように淡々と過ごせることも幸せなことですね。(師父は中国でお祝いしてくれました)
 
ただ、せっかくの区切り目に、忙しさにかまけて何もしないのもと思い5周年の記念Tシャツだけは作りました。着心地がよく、洗濯しても乾きやすいので気に入っています! まだ数枚残っているので欲しい方はご連絡ください。


最近は、基本拳クラス、通常クラス(八卦掌含む)、剣のクラス(時間外)、川越教室に加えて、東京の通常クラスを月1回を目安に養生功クラスに置き換え、バリエーションも少し出て来ています。
 
養生功クラスは、蹴りや套路は扱いません。準備体操、八段錦、立禅、亀気功など行います(が汗をかかない訳ではなく、遅筋をフルに使う内容です)。養生功クラスはまだ実験的に始めたばかりなので今後進化していく可能性もありますが、興味のある方はどうぞお試しに参加ください。(連絡をくだされば日程をお知らせします) 関節の調子がよくない人、何となく体調のすぐれない人も、全身バランスよく動かすことができ、無理なくできてよかったと評価いただいています。
 
あと、最近の流行りは準備運動中、前屈があまり曲がらない人も元々曲がる人も、わずか5分くらいでプラス10センチ以上、曲がるようになるのを皆さんに味わっていただいています。別に魔法はかけていませんが(多分)、変貌ぶりが見事です。
 
梅雨時は湿気が多いので疲れやすく筋も固まりがちなので、気づいたら柔らかく筋を動かすことを意識してくださいね。意識するだけで随分変わります。水分もとって、少しずつ暑さ対策もしてご自愛ください!
 

◎中国人は巻き込まれない!?(2017. 5.13)

GWに上海へ、宋師父に稽古をつけてもらいに行ってきました。そこで感じたのですが、中国の一般ピープルはふだんから周りをよく見ていて、道路歩行中の巻き込まれ事故や行き会う人との接触が少ないのではということです。
 
市街地を歩いていた時、強風で街路樹がメリメリと音を立てて折れ5メートル四方程度の木の塊が落ちて来たのですが、近くのバス停にいた大勢の人含め誰も下敷きにならず怪我する人もなく、ただ少し後から来たおばちゃんが「一体この木、どうしたのよ」と日本人の私におばちゃんトークして来た程度。
 
別の時に武当山の下の道路をバスで走っていた時も、バイクが車にはねられひっくり返っている人を複数見たことがありますが、皆なぜか元気。バイクは大破してても、本人はやや疲れた顔をして座り込んでるものの大怪我はしていない。
国民的に運動神経が優れているのか、事故慣れしているのか!
 
一つ心当たりは、大雨の川に取り残された人の救出映像で、救援隊は側にいても救出される人が自力で縄を伝って陸に向かっている姿。救援隊に抱きかかえられて本人が何もせず助けられている姿はまだ見たことがありません。どんな危急場面でも自己責任でというお約束があるのでしょうかね。通行人とすれ違って肩がぶつかることも、自転車に煽られることもほとんどありませんでした。(歩道の広さ、歩いてる人の密度は東京と同じ)
 
感心しながら帰国したら、途端に道ゆく人にぶつかられ、ベビーカーやキャリーバッグに轢かれ、日本ってこんなだったっけと思っています。通行人に咳をかけられるのも、意外でしょうが(すみません!)中国では一切ありませんでした。
(江戸しぐさ、日本中でもう一度復習してもよいかもしれませんね。前はできてたのですから) 
ただ本当に、そう簡単には落下物や事故に巻き込まれない防御姿勢は誰でも真似してもよいと思いました。ちょっと顔を上げて、「周りを確認しながら歩く」意味での「ながら歩き」はお勧めします。


 
観光もしました。上海の豫园(浮かぶ舟の働くおじさんが素敵)、レストランのお姉ちゃんにたくさんもらった実家のビワの一部。
 

師父に連れられて行っ古猗园(guyiyuan)での稽古後の撮影大会。
 

新年度が始まりました(2017. 4.6)

4月に進級や進学、就職、転職などなさった皆様おめでとうございます。変わらず今までの生活が続く私たち、季節の変わり目に乗じて顔を上げ、新鮮な空気を吸い込みましょう。

武当功夫(カンフー)でよく言われるのが「上善は水の如し」。美味しそう? いやそっちではなくて、何をするにも何に出合っても、常に一定のマインド、エネルギーレベルで泰然自若としていましょう、という教えです。


ムッとすることがあってもあまり大きな声を出すなと、師父によく言われます。例えば中国の世界大会で魑魅魍魎が集まる中、怒号が飛び交う場面で私が負けじと大きな声を張ると師父に腕を掴まれ「だめ」と注意されます。何があっても冷静に、交感神経と副交感神経のバランスを一定にしていないと物事に対応する能力が落ちるし、力で押せば力で返されますからね。


中国の人は声が大きい、日本人はおとなしい、これも偏見です。逆パターンもよく見るし、どの国にも物静かな人、元気すぎてうるさがられる人がいます。

環境が変わった人は特に一度思い込みを捨てて、素直にあるがまま、最初から判断せずに客観的事実を自分の目と耳で見聞きしてください。新しいクラス、新しい部署、新しいプロジェクト、どれも他人が言うほど厄介なものではなく、楽しみを持って取り組めることも多いと思います。受け止め方を決めるのは自分ですからね♪
 

◎春節2017(2017.1.31)

今年も春節の季節がやってきました。中華圏の文化の皆様、おめでとうございます。都内にもたくさん中華圏の人が観光に来て賑やかです。楽しんでください!
 
2月は宋師父が我々に稽古をつけに来日してくださいます(2/15〜2/20が稽古可能期間)。先日も一度、所用で来日した際に夜クラスをみてくださいましたが、参加した人の満足度は当然高く、いろいろな気づきを得たと報告してくれました。
以前お知らせした通り、今年に限り、師父の指導クラスに参加したい方は入会するか、外部者参加費用をお支払いいただくことで参加を受付けます。流派は問いません。ただし、所用のためご希望日に稽古ができないこともありうるので事前にメールでご相談ください。以前、師父の来日時に参加したいと仰っていた皆さんもどうぞいらしてください。
三寒四温の季節、皆様どうぞ風邪をひかないようにお気をつけて。
 

◎謹賀新年(2017.1.3)

2017年、新年あけましておめでとうございます。
本年も皆様が健やかにご活躍されますことを心より祈念いたします。

 武当山の夜明け

さて、このクラスは今年6月で5周年を迎えます。
噂によれば、その時には宋師父がお祝いに駆けつけてくれる可能性があるとか。(誰か何か企画して 笑) お祝いの際は、開設当初からの人から最近合流した人、卒業した人まで皆で集まりましょう。
 
うちのクラスの特徴は、健康を力説するところ、「中国武術を用いた健康教室(時に雑技団)」。(雑技団はオプションで、ハードな修行がしたいという特異なメンバーの依頼で師父たちにスパルタをしてもらう時だけ。ゆる〜くやってる人もいます) 
武当カンフーは、年齢に関係なく、やればやるほど元気になるか、不調が整って生活の質が上がるか、穏やかな表情になります(←指導者が意識して導いている場合に限る) うちのクラスは、現役医療職者の継続参加も多く、自発的健康づくりを積極的に体感・実践しています。何か動いて元気にならなきゃ、なんてあるべき論に縛られている人は、迷っている間に一度お試しに来てみてくださいね。
 
では、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
〜お知らせ〜
今年から実験的に「師父のいる時だけ指導を受けたい」という人にも別料金で参加を許可します。以前は既存のメンバー優先のためお断りしていましたが、メンバーもレベルアップして臨時参加者が同席しても一緒に稽古できる体制ができたので、新しく試みます。
代わりに臨時参加者には、中国に行かなければ受けられない直接指導を東京で、日本語で受けられる利便性の対価として、一般的な「師父招聘稽古参加料金」をご負担いただきます。詳細はお問い合わせください。
師父は2月後半に1週間程度、来日予定です。

◎2016年もお世話になりました(2016.12.31)

今年一年の稽古の労苦をたたえて、最終週はコスプレウィークとしました。
 
”表演服を持っている人は稽古中に着よう”と銘打って蓋を開けたら、広東マフィアあり、ボリビアの民族衣装あり、ちょっと芸風がずれました(笑)
でも皆さん一様に、真剣に最初から最後まで稽古しました。
誰も大きな怪我や病気なく一年を終えることができ、ほっとしています。
来年もまたよろしくお願いいたします。
皆様にとってよい一年となりますように。
 
*皆さんに許可を得たので写真は顔出しで♪

 
 
 
 


◎上海〜武当山 一等寝台車移動編(2016.11.12)

今回初めて、中国の寝台車を利用しました。事前の情報で一般車両の環境は微妙と聞いていたので、敢えて一等寝台車(软卧车)の予約を宋師父に依頼しました。(以前、番組制作協力をした日中合同企画のBS番組、奥田瑛二さんの武当山を巡る旅でも快適そうだったので、これは我々も体験しなければ!)
 
結論、荷物を降ろして足を伸ばし、寝転がることもでき(喜)、資料を広げて仕事することもでき(悲)、飲食もいつでもでき、なかなか快適な旅でした! 飛行機の乗り継ぎや新幹線と列車の乗り継ぎよりもぐっと楽でした。写真をお楽しみください。
 
乗ったのは「上海南駅〜武当山駅直通、十堰駅行き」「新空調软卧(空調付き一等車)」K123号です。
 
 
<上海南駅にて>


 
空港と見まごう大きな駅です。ドーム型の施設から下のホームに降りていく感じはパリの大きなRER鉄道駅を思い出します。列車の入線では「ハリーポッターだ!」と皆が言いました。ケンタッキーは日本と味が変わらず美味しかったです。(が、食べたら経年劣化していた奥歯の詰め物が取れた(涙) これは自己責任の話)
 

寝台車の中はこんな感じ。各部屋には鍵付きドアあり。2段ベッドで4人部屋、でも階段がないのと各ベッドにカーテンなし。廊下で歓談する人複数。車掌さんが頻繁に掃除して回っていました。
 
 
上の段に行くには2枚目の写真、じゃがりこが載せてあるフックみたいなところに足を乗せて移動、忍者です。しかも男女同室! 真夜中1時に若い兄さんが乗ってきて女性オンリーの世界が崩されました〜。
 
(上に寝てた私は面倒で兄さんに下段で寝てもらいましたが、 L師父が盛んにお前の座席は本来下段だと主張。実は下段の方が値段が高かったと最終日に知りました。理由を言ってくれないとわかんないよー。)
 
 

食事は、売り子さんが3〜4種類別のものを売りに来ます。左の写真が夜ご飯。意外に美味しかったです。右は朝ごはん。おかゆは深鍋で運ばれ、リクエストがあると熱々のものを容器に入れてくれます。肉まんと花巻、美味しかったです。
 
電源は廊下にあり、スマホ等のバッテリーがなくなってくるとみんな交替で使っていました。
一等寝台を利用する人たちはガツガツしていなくて、比較的譲り合いが多かったような気がします。お隣車両の2等寝台は3段ベッド、ガヤガヤ賑やかだし洗面所も美しくなく、美しくない洗面所の電源で充電する人が勇んで集まっていたので(覗きに行った)、少しだけ倍額払った意義がありました♪
武当山が近づいてから何らかの理由で列車が止まって一時間半到着が遅れたので、全部で24時間程度の寝台車の旅でした。一等寝台車はまた乗ってもいいな〜。

◎上海〜武当山 お稽古編(2016.11.11)

稽古は、上海では宋師父の弟弟子の L 師父と G師父が、武当山では宋師父が教えてくれました。(武当山の稽古写真は宋師父が目を光らせていたので(!)少ない)。
 
基本は大事。基本功は大事。柔軟性は大事。動かない関節は外してしまうことが大事。(ウソです)

 

(まるで奉行所に集められた村の農民のよう)
 

(柔軟の要求レベルが上がり崩される生徒、勝ち誇る師父)
 

(人間曲げわっぱの製造過程 この角度ふだんの生活にはあり得ない)
 

(稽古をもっと緩くしてくれとひれ伏す農民と、許さないお代官)
 
武当山の本校でも稽古させてもらいました。
四合院の、行くたび美しくバージョンアップしている校舎です。今度もう一つ新しい校舎ができるそうです。

 
また、朝はホテルの庭で宋師父と日の出を見ながら気功や太極拳などゆっくりな動きを練習します。

 座禅と立禅も一時間単位で行いました。(座禅は椅子に座って、立禅は単に座る椅子を取られたかわいそうな2名に有無を言わせず強制)
座っていた私は、日向の気持ちよさ+そよそよと吹く心地よい風に、気づくとおでこが膝に。むしろ警策で肩でも叩いて欲しかったですが、背後からパシャ、パシャと L師父にスマホで写真を撮られてる音だけが静けさに響く武当山の午後のひと時でした。その写真、何のために取ったんですか〜師父。

 

(ついでに武当山の山門にある張三豊の銅像)
守られているんだか、もっと稽古しろと言われているんだか。

◎武当山に行ってきました (2016.11.9)

 
今年も有志で武当山を訪ねることができました。
上海にある宋師父の学校滞在、続けて1等寝台車で移動しての武当山滞在で、稽古以外にも面白い体験がたくさんできてよかったです。
 
今回初めて参加した人は皆、”中国のイメージがよい意味で崩された”とワクワク興奮していました。その片鱗を少しご紹介します。
 
まずは公衆お手洗い(という表現にしておきます)。


これは武当山にある公衆厠所の写真です。入口を入ると中にTVモニター、ソファ、暖房完備で美しいです。時間さえ許せばそこに座っておしゃべりに興じても悪くない(か?)。別の場所でアクシデントで昔ながらの扉がほぼないお手洗いに入ってしまったこともありますが、一昨年通った高速道路の公衆トイレも超綺麗だったので、だんだん変わってくるかもしれません。(ちなみに宋師父の上海サテライト校にはウォシュレットがあります。)
 
続けて武当山の、学校やホテルのそば。
 

空気がとても綺麗です。過去経験の統計では、呼吸器系を壊していても4日以上山の上にいれば確実に回復します。今回はこの坂道で、通過する地元の作業トラックのおじさんに声をかけられ、そのおじさんが西荻窪に1年住み、虎ノ門の37森ビルで働いていたことが判明して生活圏の近さにお互い笑いました(私は南荻窪に住んでいたことがあり御成門でも仕事しています)。縁がありすぎ。
 
お約束のホテル備え付け防護マスク写真!

やっと撮影できました! 最近は上海のホテルでは部屋にはついておらず、フロント横で売っていることが多いです。それって安全上、いいんでしょうか(笑) 武当山のホテルにはちゃんと洋服棚に入っていました。ってか探さないと見つけられないと思いますが。
 
旅のようすはまた別途アップします。

◎尊敬できる人と一緒に (2016.9.25)

最近入会したメンバーが、皆さんよい人ばかりですねと言っていました。私もそう思いますが、何がよいかというとメンバー各人が確たる自分の世界を持ち、日常的に向上心を持って生活していることだと思います。
 
みんな、よい意味で自分のことでいっぱいで、他人の噂をしたり嫉妬で足を引っ張り合う暇なんてありません。向上心があるので、むしろ他人の強みは、自分でも取り入れられないかと挑戦するきっかけになります。結果的に、稽古時間は純粋に稽古に集中でき、上達が早まります。馴れ合いではなく、他人の成長も心から喜べるし、他人からも喜んでもらえます。
 
少なくとも社会人になってからは、少し上のレベル、あるいはすごく上のレベルの人のそばにいたほうがよいです。同じレベルの人で固まっていると、お互いの比較の中でしか成長できません。
子どもの場合、能力や経験が上の人とばかり過ごすと構われることに慣れ等身大の自己評価ができなくなるので、同世代の遠慮のない関係性の中にいたほうがよいですが、大人の場合はサボる技を身につけていますから、ゆるい仲間といるとどこまでもゆるくなります(笑) ですからモデルは高く、チャレンジしないと追いつけない人のそばにいたほうが絶対に成長できます。
 
別の参加者が、ライバルは他人じゃない自分だと言っていましたが、ライバルは隣の人ではなく明日の自分ということだと思います。明日の自分に笑われない今日の自分でいられるか。文字にすると大げさですが、うちのメンバーが皆、ふつうにやっているので私も見習いたいと思います。


 ◎チャンスをつかみやすい人(2016.9.19)

クラスにいらっしゃる皆さんを見ていて気づくことがあります。
チャンスをつかむ人は "ポジティブ思考・動く前に考えすぎない・気になったらやってみる"。その結果、期待する結果を確実に得ています。
 
もちろん、慎重であることのよさもあります。むやみに飛びついて無駄に大きなリスクを背負うよりも、事前にチェックして、わかることには対応しておけば当然、うまくいく確率も高まります。その要素も必要です。
ただ、考えすぎると動く前に固まってしまうので、熟考と実行のバランスをよく見極めることが必要そうです。
チャンスをつかみやすい人はこのバランスを、思うこと、ひらめいたことがあれば実際に言動に出してみて、周囲の反応と自身の手応えでGo, NoGoを判断しているようです。(社会経験豊富な人が多いので、この辺は拝見していてとても参考になります!)
 
最近お試しにいらっしゃる方が続いていますが、何か運動したい、カンフーにまつわる番組や本を読んで気になった等のきっかけで、ネット検索してうちに行き当たり、まずお試しに行ってから考えようと思った方がほとんどです。その行動の順番、賢いと思います。最終的に、実際に試してみないとわかりませんから。そういう方は、思考と体現のバランスが良いので稽古を始めてからの上達も早いです。(安心ください:最初はリスク回避傾向が強い人でも、稽古で実際に動くようになると生活場面でも実行力が高まってきます)
 
番外編で、日本から1万キロ以上離れた国から長期出張で東京にいらしている方が、向こうで習っていた武当カンフーが日本でもできないかとネット検索して連絡をくださり、日本滞在中だけでもという期間限定で一緒に稽古しています。ちなみに後でわかったことですが、この方の母国での稽古仲間、なんと偶然、代表とFacebookでの数年来の友人でした。なので後日「〇〇さんってお知り合いですよね? うちで一緒に稽古してるんですよ、基礎がしっかり身についている人ですね!」なんて会話もしています。こんな楽しみもあります。
チャンスをつかむも放置するも、自分たち次第ですね!
 


 クラス開設4周年!です(2016.6.9)

正式にクラスを開いて今日で4年目となりました。決して派手なクラスではなくむしろ地味ですが、少しずつでも参加する皆さんの健康回復とカンフーのスキルアップの役に立っているのは嬉しいです。
 
地味といえば、クラスで唯一の大きなイベントであった2年に1回の世界大会出場、開催年のはずの今年どうやら99%中止と聞いているので、しばらくまた地味な生活です。
 
4年続けてみて、だんだんクラスの特徴が見えてきました。
一言では言えませんが、よい意味で個性派の集まり、前向きで各人のペースで努力を惜しまない、でもワクワクしながら練習できるメンバーだと思います。
だから、来ているみんな、稽古に来続けられるのだと思います。結果として皆上達していますし、宋師父も、皆が普段のクラスで基礎練習をしっかり行っていることを知っているので安心して毎回教えに来てくれています。
 
重ね重ね、派手さはないですが、このクラスはいつでも安定して稽古しているので、興味がある人はいつでもお試しにいらしてください。参加者は時間があるときは稽古に来て、仕事や家が忙しい時はそちらに集中し、間が空いてもいつでも戻れる、そんなクラスです。
 


 Yah Yah Yah に見る日本女性の拳 考」(2016.5.28)

個人的に昔からチャゲアスが好きでしたが置いておいて、
TVで、Yah Yah Yah を歌う歌手たちを取り囲む女性ファンの拳を見て気づきました。男性、しかも師父業をしている師父には想像も及ばない事態が起きていることを…!
 
皆さん、何かを殴るつもりで握り拳を作ってみてください。
親指はどこにありますか?
親指以外の4指の中か外か、親指の先はどこを向いているか。
 
では、申し上げます。
武術で拳を握るといったら、親指は4指の外側に置き、親指で握りをしっかり締めます(人差し指、中指、薬指の上、指が長い人では小指の上まで、親指を置きます)。握っている指の間は隙間がないようにします。(細かくは、握った後の指の角度などありますが。)
 
これが、日本の一般女性、条件を指定せず握った拳を見ると、半分の人が親指が拳の中に入っています。親指が外に出ている人でも、親指の先が人差し指のほうに曲がらず、フレミングの法則の親指になっています。また、拳自体がゆるくてふわっとした握りになっている人も多いです。
 
これは武術では使わない握り方です。ですが、私が関わった武当カンフー体験者の半分が、最初は握り方が違っていました。
師父にその話をしたら、そんなはずはない、拳と言ったら誰でも出来るはずと言うので、いやいや、日本女性は上品だから人を殴った経験なんてないから、と返して笑った次第です。
 
拳の握り方一つで武術の動きも変わります。また、握り方が悪いと、攻撃や防御をしたつもりで自分の指を複雑骨折します。握り方は、基本的かつ重要な問題です。握り方が違っていた方は、どうぞクラスにいらして確認してください。


 ◎「柔らかさ」の見方が変わるかも?(2016.5.13)

 

運動をする人が直面する「柔軟性」問題。世の中では一般に、からだが柔らかいほうが良いとされています。果たして本当にそうでしょうか。
 
結論は、「はい/いいえ」です。
からだが固い人、柔らかい人、どちらにも運動時に怪我のリスクがあります。
 
からだが固い人は、動きが滑らかでないので転んだり、伸ばさなければと無理すると、筋を傷める可能性があります。生傷が絶えないので、一生を通じて少しずつ柔軟性を高めていく必要があります。
一方、からだが柔らかい人は、柔らかすぎて関節を支えきれず、怪我をします。運動中に肩や股関節の筋を傷めるのは、ほとんどがからだの柔らかい人です。
 
そもそも、からだが固い人は、曲げようと思っても曲がらないので無理な姿勢がとれず、結果的に重篤な怪我から免れているところもあります。
柔らかい人は、曲がるままにぐいぐいと無理な姿勢をとり、必要以上に関節を曲げた結果、筋や関節に支障が出やすくなります。
ですから、少なくともカンフーに限って言えば、からだが多少固いほうが安全かもしれません。(もちろん、無駄な力を抜いての柔軟性は、大いに高める必要があります!)
 
当クラスでは、固い人以上に、からだが柔らかい人にこそ、注意喚起の声かけをしています。お尻を落としすぎないように、首が曲がっていないか、足の爪先はどちらを向いているか、無防備に手足を振り回していないか、等々。
 
世の中は柔らかさ礼賛の傾向が強いので、運動系の施設では特に、柔らかい人にはあまり注意がいかないと思います。「柔軟性には自信がある」という人ほど、関節を支える筋力を高めて重篤な怪我から身を守ってください。

 


 上海の街中(まちなか)カンフーの様子(2016.5.10)

 

GWに1週間、クラスの人と上海に行き師父に稽古をつけてもらってきました。
天気が良かったので、中心部の「人民広場地区」にある人民公園や彫塑公園、蘇州川の川沿いで屋外日焼け稽古をしていました。 

 
噂通り、視界のどこかで必ずカンフーをしている人がいました。流派はさまざま、一人で稽古している人、先生についている人、グループで練習している最後尾にそっと紛れ込み便乗している人、等々。

また、川沿いには市が設置した運動器具があちこちにあり、何のスペシャル感もなく「推手器」と書いた推手の練習器具があって、さすが中国と感心しました。 

武当カンフーをやっていたのは我々だけだったのですが、一般見物客からも稽古していた人たちからも一番興味を惹かれたのが「タイチウォーク(太極歩)」です。 
タイチウォーク、皆さんの稽古場ではされているでしょうか? 武当山では必ず行う基本功の一つで、うちのクラスでも定番メニューです。
腰を落としたまま体重移動や重心の位置に気をつけながら一定の速度で進み続ける動きなのですが、目線の運びようによって見物者と真っ向から目が合いつつも、気にせず視野に見物者を入れたまま我関せずで動いていたので余計に不思議だったのかもしれません。 
 
素早い蹴りや套路の練習は、言って見ればカンフーには当たり前の景色なのでジロジロ見られて当たり前。でも、タイチウォークは見たことがない不思議な動きだったのか、視線の熱さが違いました。


今後、お金がない時はタイチウォークの芸を路上でやって稼ぐか?(笑)

ちなみに、上海の市井の人たちからもらった武当カンフーに関するフィードバックは「すごくいい動き、何の流派?」「姿勢がスッとしていて綺麗だ」「柔らかい中に強さがあり、強さの中にまろやかさがある!」「安定感があるね」「からだによさそうだ」
川沿いで知り合った見物のおじさんは翌日にも会い、武当カンフーを気に入ってずっと褒めてくれました。また、犬は放し飼いが多いですが、走り回っていた犬が18式太極拳を始めたら目の前に来て座り、蹴りをしても動かず、18式が終わると立ち上がって去っていくという現象もありました。日本でも時々あるので、そこだけ暖かいのかもしれません。 
 
本場の中国でも一定の評価を受け、良さを感じてもらえる武当カンフーはやっぱり奥が深くて、屋外練習がよく似合うカンフーだと思います。
唯一の心残りは、今回は少人数で行ったので食事の際にあまり皿数多く注文できず、いろいろ味見したくても食べられなかったことです。次回は大勢でいきましょう!

 

上海 彫塑公園での一コマ ネコがドンドン寄ってくる…
上海 人民公園での一コマ
 
 


 ◎武当功夫の基本フォーム(2016.2.19)

 
武当功夫のフォームをご紹介します。(多少見にくいですがご了承ください)
クラスの参加者のための掲載ですが、他の流派の方も自由にご覧ください。
 
フォームの中には別の流派と名前が同じものもありますが、動き方や動きの意味は少しずつ違うと思います。(同じ武当功夫でも、派の違いによって動き方が違うものもあるようです)
ビデオや写真では正確に伝えきれないので、クラスの方はクラス内で確認してください。他の流派の方も、お試しにいらした際にご確認ください。
 
大事なのは、どれが正しい・間違っているではなく、自分が学んでいる流派の動きを正しく体現できることです。
別の流派の動きやフォームが中途半端に混じっていることが一番、学習中の流派の理解がまだまだと人から思われてしまう勿体無い状態です。一つずつの動きのちょっとした特徴で、見る人が見ると「◯◯の流派だ」と判断されるので、習っている先生の正しい動きをよく見て混乱のない動きが再現できますように!
 
<馬歩(マブー)>
 

腰を下げ、膝を外側に張り関節を守る。お尻は膝より下に落ちないこと
 
<独立歩(ドゥーリーブー)>

上げている膝は高く、足の甲はつま先を伸ばし急所を守る
 
<弓歩(ゴンブー)>
 

腰をしっかり回転させ骨盤ごと進行方向に。ただし回転させすぎない
後ろ脚は膝をしっかり伸ばす。前膝は90度、つま先より出ない(膝を守るため) 
 
<歇步(シエブー)>

休息の足の組み方だが完全には座りこまない。
この姿勢からすぐ立ち上がり次の攻撃に移れるように 
 
<仆步(プーブー)> 
 

上の手は勾手(ゴウショウ)または 伸ばす
目的は前足で相手の足を踏みつけて動きを止めること、しゃがみこんで止まってはいけない 
 
<虚步(シューブー)>

前の脚は膝を伸ばし腰を下げ、重心は後7割、前3割。後ろの膝は45度外に


 ◎2016年 Happy Lunar New year!节(2016.2.8)

 
中華圏の皆様、新年快乐! 恭喜发财! 
 
超日本文化の皆様、中華圏、アジア諸国で旧暦新年の今日が新年だそうです。
銀座のブランド店街のショーウィンドウにも「Happy Lunar New Year!」と飾り付けしてあります。
買い物客の皆さん、どうぞたくさん買って買って! 遠慮なく日本の景気を回して♪
 
新年にちなみ、今年も師父のめでたい飛んでいる写真。(東京の晴海埠頭です)

 

でもいつも飛んでいるわけではなくて、ふだんはちゃんと地に足を付けてます。
 

石原裕次郎? いや、カンフーポーズとるとやっぱり師父。上下とも同じ日の同一人物です。
 


 ◎2016年 立春大吉(2016.2.4)

 
今年も無事に立春を迎えることができました。
そういえば、中国湖北省の武当山空港は2月5日にいよいよ開港だとか! とても楽しみです。
 
今年はいろいろイベントを控えていますが、地味に、着実に毎週の練習を重ねていきたいと思います。また、同じタイミングで入会した新メンバーも少しいるので、新しい人と慣れてきた人たちでお互いによい味が出るよう、「おいしい」融合のシナジー効果を狙っていきたいと思います。
 
このクラスは、稽古の場で結構笑い、真剣だけれども楽しく稽古しています。ボランティア活動での健康教室でも「ここに来ると本当に笑うよね〜」「ふだん自分が笑ってないことに気づくわ〜」など言っていただいています。
また、稽古内容は武当山600年の歴史の助けも借りているので、準備運動やからだケアの体操の継続で具合がよくなった人が医者にその話をすると「医学的にも証明されている方法だからそのまま続けてOK」とお墨付きをもらうそうで、少しは皆さんの役に立てているかなと思います。
 
原典は当たっていませんが2/4付の日経新聞に、ちょうど東大、千葉大を中心とする研究グループの「高齢者の笑いと健康状態の関係」の調査結果も出ていて、よく笑う人ほど健康であるという可能性が示唆されていました。
もちろん、笑いが多い人は、笑う余力があるくらいなのでもともと健康状態もよいのでしょうが、笑うとからだの余計な緊張がとれるので動きやすくなるのは事実で、 笑って腹筋を使い、声を出すことで血液循環もよくなるし、まあ、笑うことがからだの害になることは少なそうです。
 
今年も快活に、真面目だけれどもコミュニケーションのよい稽古場を作っていきたいと思います!


 ◎2016年への夜明け(2015.12.31)

 
2015年も静かに幕を閉じようとしています。通常稽古、外部特別クラス等でご一緒した皆さま、大変お世話になりありがとうございました。
 
世の中は不安定さを増し、自然を前にして人の小ささもつきつけられましたが、その中でも変わらぬ皆様との楽しくハッピーな時間がありがたい一年でした。
 
どんなに大変な状況にあっても、人はふと笑ってしまうこともあるしお腹も空きます。状況は状況、自分は自分で、ちょっと切り分けて生きていけるとよいですね。悪いことだけでなく、よいことも等しく見つめて陰陽のバランスがとれるとよいですね〜!
 
2016年は秋に世界武術大会、そして2月には武当山空港も開港します。どんどん飛んで行けといわれているようなものですね。さて、どう羽ばたいていきましょうか。
 
どうぞ2016年もまた、たくさん笑って積極的に歩んでいく毎日となりますように。よいお年を!
太陽が爆発しそうな感じですが「武当山の夜明け」
 


 
◎”100人カンフー” 開催しました(2015.11.25)

 
11月初めに、葛飾区立幼稚園PTA連合会の研修会に呼んでいただき、「親子でできる太極拳」講座を開きました。
3園合同で、参加予定者は100人規模! 当日お休みのかたがいて人数が減ったものの、これだけ大勢で一度に動くのは初めてだったので、全員で動くと実に壮観でした。
”親子太極拳”がテーマで頂戴したお話ですが、親御さんメインの参加のため少しアレンジし、”お子さんの成長と安全を見守る親御さんの役に立つカンフー” を柱に進めました。
皆さん、カンフー(太極拳)は初めてなのに動きがとてもスムーズでした。最後に18式太極拳の冒頭だけ体験してもらった際には、初めてにしては上手!とさえ感じました。
ご参考まで、当日行ったのは、無駄な力を抜いて安定した姿勢を保つ方法、よい気を取り込む呼吸の仕方、からだの不調時対応、お子さんからの信号を適時にキャッチするための練習などです。一番盛り上がったのは「省エネ護身術」、皆さんアクティブですね!
健康に効く武当カンフーとしては、終了後に、朝までしんどかった腹痛が治ったとか、今あまり元気がないけれども出来る範囲で安心して動けた等のフィードバックをもらったのは安心しました。また、幹事さんから、皆さんの感想が気持ちが温かくなるようなコメントばっかりで安心したと言っていただいたのがよかったです。
私が現場でいいなあと思ったのは、親御さんたちの表情がとても落ち着いていて、安心して子育てしているようすが垣間見えたことです。お世辞抜きに、地に足がついた感じが安心感を誘う、ご父兄の皆さんでした。
(葛飾区の区立幼稚園自体も、幼稚園や区から親御さんに子どもの発達に関する情報提供など積極的に行ってらして、羨ましいと思いました。大きな声では言えませんが、多くの自治体は、親御さんへのそういったサポートが実質的にはなかったりします…)
子育てには、体力・気力・多少のコミュニケーション能力が必要です。親御さんがお子さんと向き合うための余力、お子さんの信号を適時に気づける俯瞰力を養うのに、カンフーはよい練習台となります。
どうぞこれからも積極的にご利用ください♪
 

 ◎武当山に行くからわかる日本のインフラ最高!(2015.11.14)

 
今回は少々軽い感じの話を。
 
武当山ツアーの行程で、”日本のインフラってやっぱり素晴らしい!”と思いました。

上海、武当山合わせた話ですが、
まずホテルのシャワーから水分が出るとは限らない。寒い冬は水道管が凍るので、午前10時くらいまではお手洗いの水洗も動かないことは覚悟の上ですが、暖かい時期の上海でもどんなにひねってもシャワーが動かない。仕方ないので蛇口の下に頭を突っ込んで髪の毛を洗ったことも数度。(部屋によっては出ます)

水分が出るとして、これまた美しいお水が出るとは限らない。洗面所で蛇口をひねると虫が1匹一緒に出てきたり(水道タンクに溜まってるらしい)、バスタブがあって喜んでお湯をためると茶色かったり(タンクのサビとか…)。でもまあ、温泉だと思って、ミネラルたっぷり〜なんて言って入りましたが。

連泊だったので安い部屋に引っ越しを申し出て、シャワーのみの部屋をあてがわれて覗いたら、シャワーの水が落ちるその場所には便座が。洗い場もほとんどなし。いや、どうやってシャワー浴びるんですか。仲間が「これが本当のシャワートイレだ!」と叫んでいましたが、日本人には無理なので元の部屋に戻りました…。その部屋はパソコンも完備の結構素敵な部屋でした。

ホテルにエレベーターがない。特に山の上。なのに見栄を張って玄関が高いところにある。25kg超えのスーツケースを手に、階段を5階分くらい上がらないとまず玄関にたどり着きません。そこから階上の部屋にも当然階段で。
政府の要人もこれからは高齢化するでしょうからエレベーターつけたら絶対流行るって。土地は十分あるから外付けエレベーターも設置可能です。日本のエレベーター会社さん、ぜひ営業活動してください。商機があります(笑)。

あと、どのホテルにも必ず部屋に一つ「毒ガスよけマスク」が備え付けてあるのが不思議です。そんなに簡単に毒ガスって発生するんですか?……(写真は撮ってきませんでした)

中国のホテルって、意表をつくことが多くて面白いです。
 

 ◎日本人ってやっぱ若い!(2015.11.5)

 
武当山で、稽古の合間に太子洞の仙人、贾(jia)道長を訪ねました。
この方は現在の武当山における長老的存在で、師父たちや各国のカンフー学習者から絶大なる信頼を得ていますが公的には年齢非公開です。(武当山の人たちは知っているようです)
 
何十年も、洞窟を改造した住まい(太子洞)に暮らし、野草を食し、武当カンフーを実践しながら(日刊新聞を読みラジオを聴いて、案外近代的にも)暮らしてらっしゃいます。YouTubeやテレビの武当山番組等にたびたび登場するので「世界的に」有名な仙人といっても過言ではないかもしれません。
(あまりに敬うべき存在なので、師父たちからは一切の写真撮影禁止!ときつく言われているため仙人様の写真はありません。とはいえネットに結構写真が上がってますが、アップしたのは私たちじゃありませんよ師父!)
 
仙人様、一般的には結構なお年という触れ込みですが、実際に何回かお目にかかった感触で見た目よりお若いのではと思っていました。果たして今回、戸籍年齢は案外まだ若いはず、という確信を得ました。
というのは、メンバーの一人が仙人様に「私は◯歳です、ごひいきに」と挨拶したら、仙人様は固まり「・・・! 長寿だね、長寿だね!」と繰り返されたのでした。日焼けしていない手のひらもつやつやでした。
 
ここからは推測ですが、そのメンバーのほうが仙人様より年上だったのだと思います。仙人様は相当衝撃を受けたご様子でした。(何と言ってもそのメンバー、そもそもピンシャンしてカンフーの修行に行き、この日も人の手も借りずに長い山の階段を上って仙人に会いに行ったくらいですから)
 
武当山の師父たち、山で顔が日焼けするからか、皆さんお元気ですが25歳過ぎると誰もが年齢より10歳くらい上に見えます。他方、我々日本人メンバーの顔を見ると、子どもっぽいわけではなく年齢より10歳も20歳も若く見える人が多いので、「若い…」「もしかして化け物?」なんて思うのでした。

「顔から入る不老長寿」を目指すなら、顔だけは日焼けを避け、つやつやお肌をキープするが勝ちってことで!(外で朝練とかすると途端に日焼けしちゃいますけど。)
 

 ◎武当山に習いに行く人に求められるもの(2015.10.25)

 
10月前半、宋師父の引率でクラス有志6人、武当道教功夫学院に9日間お邪魔して来ました。
盛り沢山すぎてまだ頭の整理がついていないので、まずはよくある、武当山に行きたいというお問合せに対する今回に即した情報です。
 
観光ではなく練習しに武当山に行きたい人は、中国語の勉強(特に会話)/日本での稽古をサボらないこと/行く前の体調管理、の3つは必須かもしれません。完璧である必要はないですが、この3つの準備をしておくことが最小限のマナーと感じます。
 
 
コミュニケーションがとれなければせっかくの教えが受け取れません。動作でも教えてくれますが、ポイントは言葉で説明することが多いです。また、教えてくれたことを再現するには健康な心身、多少の経験がないと支障があります。お互いの時間を有効に使うには、行く側もしっかり準備してレディネスを備えておく必要があります。
 
武当山を、テクニックや套路を教える場と想定する人もいるようですが、少なくとも本家はそうではありません。「カンフー」を教える場です。つまり、テクニックは一部に過ぎず、日常生活を整えること、養生すること、カンフーに対する考え方やマインドのヒントをくれる場として機能しています。
 
マナーが身についていて教わる気持ちがあればプラスアルファの教えを受けられますが、相手するのが面倒、相手するほどの相手ではないと思われたら「知らない(我不知道)」「ない(没有)」の二言で片付けられてしまいます‼︎ なので、きちんと教わるには多少の中国語は必要です。
 
 
私も以前に比べ、少しは話せて聴けるようになった今回はもらえた情報量が本当に違いました。あるいは、前も教えてくれていたけれども聞き取れなくてこぼしていた大事な教えが、今度は随分拾えるようになったと実感します。
師父たちも、真剣な人には積極的に教えようとしてくれるものです。もれなく吸収できるように少しでも中国語を使い、頭もからだも事前にカンフーに慣れておき、素直に聴く耳を持って行くことを強くお勧めします!
 

 ◎術後の運動も工夫次第(2015.8.30)

実はこの夏、外科手術のため4日間入院しました。術前術後の運動についての情報が世の中に少ないので、個人差はありますがご参考まで、思い切って情報開示します。
 
手術理由は頸部の脂肪腫で、全身麻酔としばしの入院が必要だったのですが私は麻酔事故経験者、かつ、会社員時代はスケジュール的にも無理で、7、8年様子見していました。ただ、患部が10㎝大になり、運動にも支障があるし、体力があるうちに手術したほうが術後の安全を確保しやすいということで、ドクターたちとの話し合いを重ねて決行しました。
 
麻酔に耐えられるのかということ以外の最大の懸念は「術後いつから運動再開可能なのか」でした。クラスの稽古があるのでいつまでも入院してられない、という思いもありました。
ネットにはそういう情報は出ておらず、ドクターたちからは「術後すぐ動いたほうが回復が早いけれども傷口保護には気をつけて」という非常に緩やかな情報で、結局どうしたらいいんだ!、と迷いだらけでした。
 
師父にも相談し、結果的に、手術前から患部である首回りを含めたストレッチ、体力づくりをし、他に呼吸法や立禅で、自律神経の安定を心がけました。
手術当日は開始2時間前の朝6時から、病院の庭園解放と同時に外に出て、蹴りを含むカンフーのストレッチなどしたので他の患者さんたちに「あなた随分元気ね」と言われた程ですが、水分摂取制限以降の運動は喉が渇いてあとがきつかったので、準備運動のタイミングはよく検討ください。
 
それ以降は自分で驚くほどの回復力でした。
朝8時過ぎに手術室に入ってから病室に戻るまで3時間、酸素マスクが取れたのは午後4時頃。寝ているほうが呼吸も姿勢も辛かったので、そのタイミングで起きて車椅子に乗せてもらい、間違えて歩いてしまって以降はドクターの許可を得て歩き始めました(術後5時間後)。
また、なぜかその日に限って携帯に仕事や外部業者からの電話が次々入り、それにも対応していたのでナースも同室の先輩患者さんにも「あれ? さっき手術したのよね?」と言われました。
本当は1、2週間の入院が必要だったのですが、ドクターが私の様子を見て大丈夫だろうと4日間での退院を許可してくれた次第です。
 
入院前から運動しておいてよかったのは、ベッドで姿勢を変えたり起き上がる動作がしやすかったこと。
右首(肩)は固定されて動かせず、左手は手首に点滴が刺さりっぱなしで、両腕ともからだを起こすのには使えませんでしたが、腹筋背筋、足腰の筋力を使って起き上がることができました。(気づけばナースコールは一度も使いませんでした。)
 
また、退院翌日(術後3日目)から稽古に顔を出し、道着は着なかったものの肩に支障のない範囲で蹴りなどは始め、反対側の左肩はどんどん動かしました。術後2週間で抜糸、それを機に専用のマイクロポアテープを傷口に貼った上で両肩ともどんどん動かし始めました。ちょっと心配しながらでしたが、手術前と同じ状況で運動できる状態になっていました。
 
傷口が塞がってきたのは術後1ヶ月くらい、脂肪腫自体はきれいに除去でき、神経をプチプチ切ったので右肩の感覚がなくなったり、あちこちに痺れが出るという副作用はありましたが、運動して丹田があたたまると末梢まで神経が働くようになるので感覚が一時的に戻るということもわかりました。
術後ほぼ2ヶ月目の今、痛みは時々ありますが、痺れはほとんどなくなり、肩の感覚もだいぶ戻ってきて、皮膚の形成外科的対応が必要なだけで生活にあまり支障はないです。
 
術後、感覚を失ってショックを受ける人も多いようですが、動かしていれば必ず戻ってきますので絶望せず、感覚が戻ってきた状態を想像しながら手術個所まわりの運動を続けてください。最近では病院でも、どんどん動かすよう指導しています。
ただ、体質的に懸念材料だらけの私が無事麻酔も乗り切り、術後の予後もよいのは、チームで医療に当たってくれた当該病院のドクターたち&ナースたちのサポートのおかげで大感謝です。ということで、今は普通に稽古していますので本当にみなさん、病院は選びつつ、自分の回復力を信じて術前術後対応なさってください。
 

 ◎クラス開設3周年(2015.6.9)

6/9は、この「日本校」の開校記念日です。
すごく速かった気もするし、長い気もします。(クラス開設には2010年から動き始めていたので)
 
開校当初から続けて参加してくれている人も最近入った人も温度差なく参加してくれ、仕事が忙しくてなかなか来られない人も近況報告をよくくれています。皆さんが気負わず参加できているのが嬉しいです。
 
初期は未経験者が多かったので覚えることにみんな必死でしたが、練習を重ね、かなり「つかめてきた」人が多いと感じます。基本功の動きひとつ見ても参加者の質的変化を感じますし、その結果としての、2年目で参加した世界大会での銀・銅メダル獲得と、全員「優秀」ランクでの得点、入賞次点者続出だったと思います。やっぱり基本を身につけることは大事ですね〜。
 
グランドマスターである宋師父との連携もよく、代表に安心して稽古を任せてもらい、師父不在中には皆さんに「のびのびと」スキルを獲得してもらい、年に数回師父が突然来日してくれた時には緊張感を漂わせながら(!)まとめてブラッシュアップしてもらっています。
 
師父の留守中も、師父とは頻繁に情報交換しアドバイスをもらっています。そして参加者の皆さんは、師父が来るというと俄かに緊張顔になります。普段から緊張してくれていいんですけど…。
 
このクラス、年齢層が幅広くどの世代も均等にいるのが特徴かと思います。(そしてなぜか家が遠い人が多い…) からだを動かすこと、健康力アップは続けないと意味がないので、皆さんが来やすいクラスづくり、また1年頑張ってまいります。
Enjoy your practice!  好好练功!
 

 ◎みんなの挑戦 立禅編(2015.5.31)

最近のクラスでの挑戦は、「立禅」(站椿功…たんとうこう)で何分集中できるか、です。
ネットを見ていると、形(フォーム)が取りにくいとか、長時間立っていられないと言うことで話題にされやすいようですが、このクラスでは積極的に楽しんでいます。(←私だけ?)
 
以前は八段錦の最後に数分やって、クールダウンも兼ねる程度でした。でも参加者の皆さんの集中力が高まってきたので、意識して立禅の時間を持ち、5分、10分、15分とチャレンジしています。
 
このクラスのメンバーがすごいのは、足元がふらつく人、ぐらぐらを訴える人はおらず、しっかり地面に刺さっています。ただ、慣れないと10分超えたところで腕が重くなり、つらくなった人は意識を切り替えて態勢を整える必要はあります。でも、終わって「今日は実は15分でした」と伝えると、にやりとして次回への課題を語り合うみなさん、只者ではないかもしれません…。
 
これだけ楽しんでチャレンジできているのは、おそらくクラスのグランドマスター、宋師父が、あまり制約を設けない立禅を教えてくれたからだと思います。師父から言われるのは、長時間立っていても平気なように無駄な力を入れないとか、呼吸はいつも通りでOKとか、意識をどこに、程度です。別に無になる必要もなく、内部に意識を持っていくので、立禅自体がとても具体的な行為です。隣でどんなにうるさい音がしていても平気です。
立禅、結構気持ちよいというのが印象です。
 

◎稽古場(教室)の選び方(2015.5.20)

最近、武当功夫をメニューとするクラスが日本に本当に増えてきました。利用者に選んでもらうことで、クラス間のレベルアップにつながるならば非常によいことだと思っています。
 
ただ、教室によって稽古目的や指導方針がずいぶん違うようですし、5月は毎年、問合せや検索が増える時期なので、教室の選び方ということを少々書いてみます。
 
このクラスは正統であること(伝統にアレンジを加えずに受け継いでいること)、本当の意味で健康増進を追求していること(健康な人も、心身ともにさらに健康に)を、改めてこの場でお伝えします。お試しで参加されればわかっていただけると自負しています。
また、クラスのメンバーに言わせると、代表に強い意志があり、クラスとしてぶれないので安心して通えるとのこと。
 
確かに、ここが弱い教室は案外多いです。自分が習って強くなれた、健康になったから人に教えたい、美容に良いから若い女性に教えたいなど、指導の視点が指導者自身やマイナスから0への引き上げにとどまっているケースが多いです。
 
当クラスは、上記とは趣が異なります。学ぶ人が健康であれ不健康であれ、もともと持っている力を最大限に発揮して十全に生活できるように、武術の稽古を通して心身をしなやかにすることが第一目的です。
 
ですからこのクラスの稽古は、自分で座位・立位を保てる人なら車椅子の人でも腕が動かない人でもできますし、学ぶ人は誰でも、功夫の基本を大事に、地味に練習を重ねます。中国武当山600年の歴史に裏打ちされているので学ぶことはありすぎるほどです。一生かけてもとても全部を学ぶことはできませんし、先達の教えに勝手にアレンジを加える暇もありません。アレンジが入るとしたら、師父が時々、みんなの上達に応じてより武術っぽい動きに改訂が入るくらいです。(それでも習う側は大変ですが 笑)
 
でも、毎回「基本のき」をしっかり身につけていくので、定期的に通えている人は、鳥の目、虫の目を使い、稽古時間に集中し、稽古する種目が少なめでも功夫に対する深い理解ができています。しかも頭で理解する以上にからだが理解しているので、それこそぶれずに、習ったことをいつでも再現できます。結果として、気づくととても健康度が上がっていたり、思考も柔らかくなって仕事がうまく回ったりといったことを、クラスに来ている皆さんは経験されているのです。
 
YouTubeを見ていると、教えている人でも、「気」の使い方以前に下半身が全然使えていない人、腕を振り回しているだけの人、平常時の姿勢にすでに難ありの人もいます。功夫は武術です。いくら太極拳でからだを緊張させずに動くといってもある枠組みでの緊張感と、正しい姿勢がなければ怪我をしてしまいます。
なぜ武術で正しい姿勢が必要かといえば、やっている本人が怪我をしないためです。武術と怪我は紙一重、意識してリスクヘッジしておかなければ簡単に関節を痛め、自滅します。
そこをちゃんと見てくれる先生に、ぜひ習ってください。
 
4月に、当クラスのウェブサイト引越で文言等を改めて見直した際、英文では「Authentic Wudang Gongfu」という、日本語で「正規の」とか「正統の」等で表現される修飾語がしっくりして使ったのですが、日本語ではそういう言葉をつけること自体、うさん臭くなることに気づきました。「本物」とか「一番」とか書くほどに言葉が軽くなり、実際はそうではないのではと思わせしまいます。日本語の持つ力は面白いですね。
 
と言いながらも書きますが、当クラスでは本質を大事に「正規の」(!)武当功夫を、回り道せずに学べます! 一緒に稽古しましょう。
 
 

◎質を取るか量を取るか(2015.5.11)

武術学習では、動きのパターン=型(套路)を覚えなければいけません。ここに罠があります。
 
覚えるのが得意な場合、本来ならアドバンテージになりますが、時にそれが邪魔をして、やたら套路は覚えているけれども内容が浅い、気が見えない、というケースも出てきてしまいます。
 
なぜ武術を学習するかといえば、心身の健康力アップと護身のためです。
うちの宋師父が昔おもしろいことを言っていました。武当カンフーは料理のようなものだと。
 
曰く、太極拳でいえば、レシピを見て作れるのが一通り套路を覚えた状態、レシピを見なくても一通り作れるようになったのが套路の練習を何度も重ねた状態、レシピは完全に覚えていて、いつどんな条件で作っても美味しく味わい深く作れるのが熟練した状態。
熟練者は、基本や本質を外すことなく、大局的な視点と細やかな配慮により太極拳等の動きを温かで大きな、鋭いものにし、見る人さえ惹きつけます。
 
でも、一般人がこれを実現しようとしたら生半可な練習では追いつきません。ですから、あまり多くのことに手を広げることができず、少しの種目をしっかりと、腹に落ちるまで身につけていくことになるのです。
特に、宋師父は内容に厳しいです。一見、すごく套路がうまく見える人に一言バッサリ「ノーチー」(=no qi! つまり、動きに気が入ってない、空っぽということ) これを言われるとガックリするので、みんな師父が自分のほうを見ると、今にもノーチーと言われるのではと怯えます(笑) 
かと思えば、武当カンフーを始めたばかりの人に「ヘンハオ!(very good)」と動きを褒めることもあります。すべて、気がうまく使えているかどうか、重心は上がっていないかということにかかっています。
 
最近気づきましたが、一見うまく見える人でも練習が足りていないと、膝や骨盤が固まっています。うまく動かせないと腰も高くなり、重心が下がらず気が上がって、腕だけの動きになってしまいます。
また、膝や骨盤は健康に直結する場所です。ここがうまくコントロールできると新陳代謝が活性化するので、動くだけで健康になりますが、コントロールできていないと、動けば動くほど関節を痛めたり、ただ疲れるだけで健康のためになりません。
 
やはり、古臭いと言われても武当カンフーは腰を低く、膝は柔らかく、骨盤をうまくコントロールして呼吸とからだの連動を意識的に行わなければいけませんね。
 
こんなことがあるので、うちのクラスでは一人当たりの学習種目数が控えめです。また、レギュラーで稽古に来ている人たちからは「もう十分やった」「できたから次のやる」といった発言は聞かれません。むしろ、何度やっても新鮮な気づきがあると皆さんおっしゃって、毎回休憩時間等に、発見を共有し合っています。
 
もし、今太極拳など習っている人で、師匠(特に中国人の先生)が深く教えてくれるよりどんどん新しいものを教えてくれる場合、自分が集中力のない飽きっぽい人だと思われていないか心配してください。心当たりがある場合は、少し意識して学び方を変えてみてください。
 
もし、自分が真剣で深く身に付けたいと思っている、と見なされれば、師匠はそう簡単には新しいコンテンツをインプットしてきません。代わりに、同じ套路に対しての、動き方のバリエーションが増えていきます。(基本は崩さずですが。)
師父が、量より質を取ってくれたら、「こいつは深く学ぼうとしている」と見てもらえていると思って安心してください。
師父の反応を通して、自分のマインドや技能を諮るのもよいですね。
 
 
 

◎都会にもオアシス!(2015.5.4)

GW真っ只中です。観光地に行けたかたも、お仕事のあるかたも、家でたまったことを片付けているかも、どなたもほっとできるひと時でありますように。
 
この時期、都心から人がいなくなっているのに乗じて、クラスの有志メンバーと時々早朝の公園で練習をしています。本当に都会のど真ん中ですが、さすがに朝は人が少なく、一日の立ち上がりの冷たい空気感も心地よいです。タイミングにより野鳥が来たり、カラスやハト、イヌネコが来たりします。
 
まだ空気が動いていない時にカンフーをやっていると、気の動きがとてもわかりやすいです。気といっても武当カンフーで扱うのは内気功がメインなので、カメハメ波を飛ばすというより、生きている我々の生体反応としての、体温や息遣いによって周りの空気も対流する、くらいで考えてください。
 
気の動きを一番感じ取れるのは、動物を介してです。
五行気功や太極拳をやっていると、たぶんそこだけ温かくなるのでしょう。遠くから一斉にハトやスズメが飛んできて、円陣を組んで取り囲まれます。本当に円で囲まれるので面白いです。(ネコの場合は、人馴れしていないので遠くで終わるまで見ていて終わったら立ち去る、イヌの場合は終わるまで待って近づいてくる。みんな賢い!)
 
今朝は、腕の動きに合わせて2羽のハトが遠くから掌をめがけて一直線に飛んできました。私がわずかによけたので1メートルくらい離れたところに降り立ち、2羽とも18式太極拳が終わるまでじっとしていました。こういうのは屋外ならではの効果です。
時間を選べばどんな場所にも気持ちのよい空気があります!
 
 
余談ですが、砂地の上で稽古すると地面に跡がつくので、片足ずつの重心のかけかた、移動時のずれの有無などわかりやすいです。機会があればぜひお試しください。
重心のかけかたは、文章では表現しにくいので(足の裏の前、真ん中、後ろとかの)詳細は割愛しますが、要するにいつ、どこからひざ下を蹴られても安定して立っていられる、でも自在に動くこともできる、地面に釘で足が刺さったような状態です。それが気が降りている状態で、これを瞬時に再現できれば太極拳も八卦掌も気功も楽に動けます。電車でも安定して立っていられます。
うちのクラスの宋師父は、時々抜き打ちで足の安定をチェックしてきます。油断大敵!!(笑)
 
 
 

◎職場を辞めたくなったら(2015.4.29)

4月も終わりですね。新入社員のうち早い人では、そろそろ職場を変えたくなっている頃かもしれません。でも、今辞めると多くの場合は勿体ないです。
 
辞めるなとは言っていません。どうせなら辞める前に、何が嫌で何が辛いのか、それは自分の能力のせいなのか、環境が合わないからなのかなど、この際、客観的にチェックしておきませんか? 
この見極めが冷静にできていないと、職場を変えても、付き合う相手を変えても何も解決しません。理由を外に求めて、自分で解決することが難しくなってしまいます。
 
興味ある仕事に就けない、仕事が面白くないなど、職場を辞めたくなる理由はいろいろあります。でも経験の幅はこれから広がります。今までの小さな世界の中での経験や興味関心だけを基準に物事を選んでいたら、とても小さなことしかできないし、今より成長できません。
知らないことにリスクを感じたり、嫌に思うのは、単純に慣れていないからです。慣れてしまえば、昨日まで大変だったことが今日は当たり前の、簡単なことになります。
 
慣れるのにはどうしたって時間がかかります。
カンフーを学ぶのでさえ、新しい動きを覚え始めの頃は手の動き一つ、ただ腕を押し出すだけでもとっかかりがなく宙をさまよったり、すっぽ抜けた感じがして落ち着きません。それでも、同じ動きを地味に、シンプルに繰り返し練習することでだんだん慣れてきて(馴染んできて)、腹落ちし、動きそのものが「かちっ」とはまるようになります。そして、自分の意思で、思うように動けるようになります。
 
カンフーでもそうなのですから、仕事なら尚更です。繰り返し同じことをやって、目をつぶってもできるくらいに馴染ませて初めて、自分の得意・不得意が少し見えてきます。具体的に強み・弱みがわかれば、あとは地道に繰り返すのみ、慣れるのみです。
 
面白いことに、カンフーで学びと反復練習を重ねる癖をつけておくと、仕事や勉強でも新しいことがそれほど怖くなくなり、具体的に対応できる、ただの課題となります。
せっかくなので、もう少し時間を取り、とにかく一通り経験して慣れてから判断することをお勧めします。やってみたら、案外簡単で好きになるかもしれませんよ♪ 
よいゴールデンウィークを! 

 

◎そのYouTube学習、大丈夫ですか?(2015.4.8)

よく、太極拳や八卦掌の動きを、映像サイトに出ている演武を見て学習する方がいらっしゃいます。うちのクラスの参加者でも、そうしていたと仰る方もいるのですが、その学習ちょっと待った
このクラスのGrandMaster 宋師父も、YouTube等の映像サイトに出ている映像で学習してはダメと言います。それには2つの理由があります。
 
一つには、きちんと学習経験を積んだ師父の演武映像とは限らないこと(時に間違えた動きをしていることもあるとのこと)、もう一つには、誰もが知るスーパー師父の演武であっても、あくまで演武用の動きであって、指導用の動きの映像とは限らないからです。
 
ですから、映像サイトの演武を真似して覚えると、そもそも正しくない動きを覚えてしまう可能性があります。
また、スーパー師父の老熟した、凡人にはできない崩した動きを真似しようとして、まったく違う動きを読み取ってしまう可能性があります。
 
すごい先輩たちが動いているスーパーな動きは、心身の鍛錬を経て獲得したその人ならではの動きです。表演用にデフォルメしていることもあります。下地の違う我々が「そう見える」動きを真似しても、本来すべき規定の動きとは、意味も内容も違ってしまうことが多いのです。
(うちのクラスで、一部の例外を除き、宋師父の演武以外は映像を公開しないのはそのためです。正しい動きの伝達は非常にデリケートなので、きちんとできている人の演武であっても、それを見て学習されても困るので出しません)
 
人は面白いもので、最初に覚えたことにこだわってしまう傾向があります。あとから本物に教わって間違いを指摘され修正されても、エネルギーをかけて覚えたせいでしょうか、なかなか心情的に直せないようです。だからこそ、最初に誰に習うかは非常に重要でもあります。
 
自分の日常生活圏に学習できるクラスがない場合を除き、映像で学習する時間を使うくらいなら、実際にクラスに通って言葉で補足してもらいながら学ぶことをお勧めします。
ちゃんとした先生であれば、皆さんの体格、運動歴、習熟度を踏まえて、正しい動きを効率良く獲得できるように個別に指導内容を変えてくれるはずです。
ご参考まで。
 
 

◎春節(2015.2.19)

新年ネタが続いて恐縮ですが、今日は中華圏各国で旧暦の新年、春節です。新年快乐!
 
師父からの情報によると、「过年」(前夜の大晦日)から盛大に爆竹や花火でお祝いが始まり、新年を迎えるそうです。横で見ている感じでは、大晦日こそお祝いメールやQQ(LINEみたいな機能)が1日中飛び交い、明けて翌2/19は結構落ち着いています。
新年には、中国の北方では餃子(中身は地域により、豚、鶏、魚!、いろいろ)で祝い、南方はお団子状の食べ物(汤圆)でお祝いするそうです。日本で、お雑煮が地域によって違うのと一緒かもしれませんね。
 
師父に、それにしてもなぜアクシデントが発生しても爆竹で祝ったりイタズラしたりするのかと聞いたら、「そういうものだもの」と笑っていました。都市部は制限されていても、農村地域はまだまだ大いに、盛大に爆音立てて祝うようです。師父も、小さい時は家族に向けてイタズラを仕掛けて、後で死ぬほど親御さんに叱られたそうで…!!! すごいな〜。
ということでもう一度、「良いお年を」。

◎立春大吉(2015.2.3)

2月3日、旧暦だと本日が新年でもあるようです。
これからも、皆様が平安と微笑みに満ちた一年を過ごすことができますようお祈り申し上げます。
 
気候的には一年で一番寒い時期、受験生や、具合悪くて伏せている方をご家族に持つ方も多いと思います。どうぞ皆様自身も睡眠をよくとって、ウィルスを拾いにくいからだにしてください。
 
武当山の中医学によると、季節の立ち上がりのこの季節によいのは、滋養のあるもの、木の芽、実などを食べること、水分をよくとることだそうです。
 
寝込むほどではなく風邪の諸症状に悩まされている時は、ご存知の方は「八段錦」をなさってください。高熱の時は寝ることが優先ですが(師父たちも風邪がひどい時は練習を休みます)、ちょっと具合悪い、治りかけという時は八段錦で回復力が高まります。
また、風邪でこわばった背中の筋肉や太ももの裏も伸びるのですっきりします。
無理ない範囲でどうぞ!
 
*マスクをしていると油断するのか、電車内等でくしゃみ、咳を、口元を押さえず人の顔に向けてなさる方が”非常に多い”ですが、相当量のしぶきが相手に飛んでいますから、今すぐやめていただきたく…! 一生のお願い。

◎あけましておめでとうございます(2015.1.1)

本年もよしくお願い致します。
今年はどんな年にしようかと思い巡らせているかたもいらっしゃるかと思います。具体的な目標があるかたにも、見つからないかたにも、どなたにも素敵な一年となりますように!
 
目標は小さければ小さいほど、達成感があります。大きければ大きいほど、途中でめんどくさくなったり、後回しにしてしまったりします。プチ目標(小さな目標)をこまめに作って、こまめに達成感を味わって大きく飛躍ください!

 
お互いに、からだに気をつけて、よい一年といたしましょう!

◎武当山を夜遅く歩くと…(2014.12.27)

11月初めにクラスで武当山に立ち寄った際、南岩で夕食をとった後、時間が遅くなり、歩いて宿舎まで戻りました。武当山は、「日の出前」はよく歩いていたのですが、夜は初めてです。師父が一緒だったので心配は一切ありませんでしたが、別の意味で獣道でした…。
 
道路自体は舗装された一本道なのでそのまま歩いて行けばだれでも宿舎まで戻れます。ただ師父が「近いから歩いて帰るぞ」と言った「近い」=30分。半月の時期で月明かりもほとんどなく、街明かりも見えず真っ暗な中、時々ポケットタイプの懐中電灯で足元を照らしつつ、人数確認の点呼をして全員いるか確認しながらの帰り道でした。
武当山はいろいろな気配がする場所なので(別に怪現象ではなく)、時に動物がいたり、時に誰かの気配が残っていたりで、後ろに誰かいると思っても実際は誰もいないということも多いので、人数確認は必須です(笑)
 
そして師父、途中で一本道に飽きたのか「そこの崖を降りてショートカットするぞ」 いえいえ師父、そこは道もなく、明るい時でも転げ落ちる人が絶対いるような藪の中ですけど!
師父が先に行くとそのままスタスタ降りて行ってしまいそうだったので、昔よく転んでいた代表がここは出番。真っ先に崖に行き、足を一歩踏み入れましたが実際次の一歩が見えません。一歩目にして、頭から転がり落ちそうだったので「無理」と叫び、師父はようやく諦めて通常の道に戻ってくれました。(その間、他のメンバーは道路上で涼しい顔して、全てが終わるのを待っていました。優しいな…)
 
その後の残りの帰り道は、師父が李白の詩を音読し、8人で復唱したりして、中国語が初めての人でも中国文化に触れられる楽しいひと時でした。東京ではなかなかできない時間の過ごし方ですね♪

◎参加者の状態の変化(2014.12.27)

クラスに参加して、参加者にどのような変化があらわれているかについて、最近誰となく話すことが増えてきました。
このクラスは、ビフォアアフターを写真に撮ることはしないので言葉でしか表現できませんが、第三者が見ても気づくよい変化が、皆さんそれぞれにあらわれているので少しご紹介します。
 
例えば姿勢。
まっすぐ立っている状態で首がアンニュイに傾き、それはそれで色気があって素敵だった若い女性がいましたが、入会後1年半、気づけば肩も首もまっすぐになっていました。美しさ、女らしさはそのままに、姿勢もすっと伸びて健康そうになってよかったです。
 
または歩き方。
重役年齢の男性、もともと足を痛めていたらしく、歩くときにガニ股で(ごめんなさい〜)横にゆさゆさ歩いていいました。入会してちょうど1年、いつのまにか、横揺れもせず、さくさく楽そうに歩いています。最初は真っ黒な顔色でしたがこの数ヶ月、すっかり血色の良い顔色で、人相まで柔らかくなりました(再びごめんなさ〜い!)。一番外見が変わったかたかもしれません。
 
キャラクターも。
入会後しばらくは閉じた感じで、話しかけていいのかなという感じだった女性、カンフーの動きが柔らかくなるにつれて、表情も声もぐっと柔らかくなって笑顔が一層可愛く(素敵に)なりました。魅力倍増です!
 
あと、皆さんの生活がどんどん変わっていきます。
このクラスにくると、仕事が良い意味で忙しくなったり、新しい生活に入ったりする方が多いです。若々しくもなってきます。行動に思いっきりが出たり、もう一踏ん張りが楽にできるようになって、やらされ感ではなく自主的に動くことができるようになってくるからではないかと、皆さんを見ていて思います。
 

こんな感じで、皆さんに稽古を好きに使っていただいています。そして、お互いの変化をつつき合っております。からだの使い方が変わると、頭も表情も柔らかくなって、”老け”防止にも効きますね!

◎大会のプチ・トピック(2014.11.10)

先日フィギュアスケートNHK杯で選手が怪我をした際、某開催国の医療サポート体制の不備を訴えるメディアもありました。が、そんなもんだよと思ってしまった出来事が大会でも…。
(正式なホームページでこんなこと書いちゃっていいのか!??)
 
開会式が始まった頃、国ごとに整列(…はしてない、固まって)する中で、気づいたら足元に倒れてる人がいました。よく見たら、まだ知らない人でしたがよそのチームの日本の選手でした。動けない様子だったので医者を呼ぼうとしたら、ちょうど中国の選手で医者のカードをぶら下げたおばちゃんが視界の中に!
 
渡りに船、とそのおばちゃん、もといお医者さんを倒れてた人のところまで連れてきたらおばちゃん、じーっとその人を見つめ、ぼそっと何かつぶやいたまま、何処かに向かって歩き出しました。
 
てっきり他の医者仲間を呼びに行ったのだと思ったら、なんとおばちゃん、またカメラ持って各国の選手と写真撮りに回り始めてました。おぃおぃ、とおばちゃん(=医者!)に駆け寄り「倒れてる人どうするの!」と聞くと「だって忙しいし、私、産婦人科医なのよ! 普通の医者じゃないの。他をあたって」
おーい、なんじゃそりゃ! すごい理屈に思わず笑いが…。
 
が、笑ってる場合でなかったので、TV局が撮影してようが新聞社が取材してようがお偉いさんが祝辞を述べてようがお構い無しに会場真ん前まで歩いて行き、「人、倒れてまーす! 医者頼む!」と叫ぶとようやくボランティアの人が走ってくれました。やがて、役割として待機していた無駄に人数の多い医者と看護師がわらわらとやってきて、無事(かどうか知りませんが)診てもらったようだったので安心しました。

なんか、期待通りというか、自分の時にはやめてねって思う対応でございました。
*倒れていたその人、夕方の試合には参加して復活してたので、よかったよかった。


司会者マイクのテスト中

お偉いさんたちが勢ぞろいして開会宣言
 

◎世界大会、銀メダルと銅メダル獲得者が出ました(2014.10.28)

大会の試合結果が出ましたのでご報告します。メンバー全員、頑張りました!
メダル獲得者もさることながら、メダルを逃したメンバーも全員が最高等級(「優秀」ランク 8.5点以上。以下「良好」「尚可」と続き、全部で9等級あります)、かつ、多くのメンバーが入賞次点で、嬉しい驚きです。(嬉しいだけに非常に惜しくもあるのですが!)
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E組(60歳以上)
I . H 男性(太極拳18式個人)9.10
M. F 女性(太極拳18式個人)8.91(3位 銅メダル)
H. K 女性(太極拳18式個人)8.88
 
大会銅メダル
 
D組(40歳〜59歳)
H. M 男性(八極拳)     8.99
M.U 女性(太極剣)      8.87
M.U 女性(太極拳18式個人) 8.82
I . M 女性(扇)       8.53
 
C組(18〜39歳)
Y. O 女性(太極拳18式個人) 8.84(2位 銀メダル)
N. I 女性(太極拳18式個人) 8.80
  大会銀メダル
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代表が入賞できなかったのはメンバーに申し訳なかったし本当に悔しいのですが、仮にも指導する立場としてはメンバーが入賞したことに大きな意味がありますし、指導について多少の自信にもなりました。
 
ほとんどの人が週1回の稽古参加、そしてクラスに来るようになって最長でまだ2年しか経っていないみなさんがここまで力をつけてくださったことは本当に嬉しく、また明日からの稽古に身が入ります。
(8.88点を取った女性に至っては、クラスに参加してまだ2ヶ月です!) 
 
何より、実力がついたこと以上に、どのメンバーもクラスに来始めた頃よりも身体も表情も柔らかくなって、顔色が良くなっていることが嬉しいのですが、そのみんなの頑張りの結果として今回の高得点につながったのだと思います。ですから、入賞者も入賞しなかった人も、ここ現地にて等しくお祝いしました。師父も心から喜んでくれました。
 
試合前まで「記念参加でいいや」「別に賞狙いじゃないし」と言ってたメンバーがほとんどでしたが、試合が終わると、各自なりに感じた課題や悔しさによって「次こそは」という思いも芽生えたようです。でも稽古は基本的に健康力アップ第一が目的であることは今後も変わらず。変わるのは参加者の意識です。今後、クラスにどういう化学反応が現れるか楽しみです。応援してくださった皆様、ありがとうございました!

九华山(九華山)会場の大仏。牛久の大仏より大きい。

なんと屋外コートでの試合! 10月末というのにすっかり日焼けしました。大会中は雨を降らせないためのロケットが飛ばされていました。さすが…!

おや、ホテルの廊下で深夜の稽古ですかぃ。

チームメンバーと師父と武当山金頂にて。

◎大会中のプチ・トピック(2014.10.27)

大会中は何かと忙しくあまり情報をアップできなさそうなので、ちょっとしたネタでつなぎます。
 
夜は問題なく買えて飲めたビール(はい、大会中飲酒です、景気づけに…)、昼間はなぜかどこにも置いてもおらず、前夜売ってた店に聞いても売ってもくれません。
なんで?と思ったら通りかかったホテルのスタッフが「昼間は気温が高いし胃腸に浸透し易いから、飲酒すると身体に良くない。だから昼間は売らないし飲んじゃダメです」。横の売店女性も「身体に悪いから」の繰り返し。
あら、残念…。
まあ、その理由は本当なのでしょうけど、うちのメンバーは「余計なお世話だ、飲みたいのに」とのたもうております(笑)。その理由を教えてくれたスタッフに「いや、わかるよ、でも、え〜っ」と言ったら笑ってました。
 
変なところで健康には真面目な、ここは中国。(大仏の門前町でもありますし)

◎第6回世界伝統武術フェスティバルに参加します(2014.10.22)

2014年10月26日〜28日、中国安徽省池州にて開催される第6回世界伝統武術フェスティバルにクラスの有志8名で参加して参ります。
この大会は2年に一回開催されますが、世界中の武術愛好家が総勢2,000人以上集まる、規模としてはオリンピック級のお祭りです(祭りというにはデカいですが…)。
 
開催地は安徽省の池州(地図で中国の右のほう)です。終了後には、我らが宋師父とともに湖北省の武当山(地図ではその少し左側ですが移動に10hくらいかかる)を訪ねる予定です。
大会に参加するにはまとまった長い有休が必要なため、参加のための書類準備の段階で諦めたメンバーも多いですが、万難を排してスケジュール調整ができたメンバーで今年はまず行ってきます!
 
今回の出場の第一目的は、日頃の練習の成果を人様に見ていただくことです。
うちのウリは、正真正銘の武当功夫であること、そしてクラスの気が最高によいこと。そのことをしっかり伝えたいと思います。ネットが上手く繋がるようであれば、様子を随時アップします。
 
今回このクラスから参加する誰もが、ただでさえ仕事が忙しいところ休みをとるということで、しばらく寝る時間がとれない自己管理が必要な期間を過ごしましたが、これも人生の違うフェーズに上がるための揺さぶりと考えて踏ん張っております(笑) 
お土産話、どうぞ楽しみにお待ちください♪ では、明日の早朝から行って参ります!

◎引用くださる時はどうぞお声かけを(2014.9.27)

ふとネットサーフィンしていて気づいたのですが、当サイトの文章をそのまま引用してくださっているかたが日本全国、結構いらっしゃいました。
 
内容構造を真似していただくこと、文章をコピペしていただくのは構わないのですが、どういう目的でその情報を使うかによって、発信なさりたいことと引用くださっている文章に論理的矛盾が生じてしまうことがよくあります。また、そういう状態が散見されています。
 
情報が必要でしたら協力しますので、どうぞお気軽にご連絡ください。場合によってはリンクを貼っていただく事も積極的に検討しますのでどうぞ仰ってください。
 
なぜそう申し上げるかといえば、お読みになるかたが混乱するからです。
情報が欲しくてネット検索されたかたが、ヒットした用語から各サイトを訪ねた時に、サイト内で相矛盾する情報が発信されていると意図がわからず迷います。健康関連のサイトのかたは尚更、気をつけたほうがよいです。
 
生徒さん獲得のため、あるいはサイトのアクセス数を増やすために他サイトから”おいしい表現”を拾っても、”言ってることに矛盾があるからこのサイト(or教室)はパス!”となります。読者のかたは鋭いので、思想の違うものが混じっているとすぐわかります。
 
たとえ拙く、格好よくない文章でも、自分の言葉で発信したものは本当に説得力があります。自信を持って、どうぞご自分の言葉で表現なさってください。

◎8/10放映、BS朝日の番組制作に全面協力しました(2014.7.28)

8/10(日)夜9時〜、BS朝日(BS5ch)で武当山の特集番組が放送されます。
タイトルは「日中共同制作 カンフーの聖地へ 世界遺産 少林寺 奥田瑛二の鉄道とバスの旅」で、内容は少林寺と武当山を訪ねる二部構成、番組後半が武当山の特集です。
 


 
この番組の制作に当たり、私ども武当山功夫学院 日本校は取材に全面協力致しました! 放映日を間近に控え、ようやく情報解禁となりましたのでお知らせします!!
 
番組は、奥田瑛二さんが現地ロケに行かれてナビゲーションをしてくださっています。
武当山の景色を山の麓から山頂へと堪能でき、武当山の歴史、地理、太極拳と武当山の関係なども解説していただける予定なので楽しみですね!
また、武当山の武術局のトップであられる鐘道長(我らが宋師父の上司です)にもインタビューに登場いただいていますので、一流の師父による武当武術の演武と合わせてご覧いただけます。
 
本当に、番組放映が今からとても楽しみです!
2月にテレビ制作会社のテレビクリエイションジャパンさんから番組企画のお話をいただいて以来、私どもからは、宋師父からスタッフのかたに事前のコンテンツ、歴史や文化等のご紹介をして、5月の武当山ロケに向けては関係各所への連携を宋師父に依頼し、インタビューや撮影がスムーズに執り行われるよう、できる限りのお手伝いを致しました。
ディレクターさんには、実際にクラスにもご参加いただいて、武当功夫をどのように伝えているかを稽古を通して体感いただきました。
 
<写真:打合せにて 師父の実演つき解説>


<写真:ディレクターさんと師父、クラスの皆さんで稽古後に。あまり顔がわからないよう小さめで失礼します>

 
武当功夫は日本ではまだまだ知られていないカンフーなので、こうして番組として日本に紹介していただけることは、感謝、感動です! 
少しでも武当功夫に興味を持ってくださるかたが増えることを祈りつつ…!
放送は8/10(日)夜9時から、BS朝日(高校野球中継延長時、放送開始時間に変更あり)です。お楽しみに!
こちら↓の映像はBS朝日さんのYouTubeから引用致しました。

 ◎クラス2周年を迎えました(2014.6.9)

 
2014.6.9、本クラスを開設して2年を迎えることができました!
 
開設当初はまだ会社員でフルタイム勤務を続けていた代表ですが、退路を断ちクラスに集中して約2年。いろいろな産みの苦しみを経て、通ってくださっている皆さんのおかげでなんとかここまで続けてくることができました。
改めてありがとうございます。
 
週1回の公園での稽古から始めた当教室も、今や週2回の水道橋/九段下教室、月1回の川越教室、自治体のシニア向けほっとサロンでの月1回ボランティア、月刊雑誌への記事連載など、活動の幅も広がっております。日中関係つながりでの別途お手伝いも、不定期に実施しています。
 
一方で武当功夫の教室も少しずつ日本に増えてきて、興味をお持ちの皆さんの選択肢が増えてきました。武当功夫の発展と向上のために、とてもよいことだと思います。それぞれの教室で、それぞれの個性を生かして差別化がなされつつあるように感じます。(ただ、関西に比べて武術の盛り上がりに欠ける関東、頑張って〜!)
 
当教室も、稽古と同期して、だんだんと国内外の交流が増えつつあります。関西からの参加者あり、他地域の教室とのやりとりあり、師父を通しての上海校や武当山との交流あり。
私どもは、一本の柱として、正統派武当功夫の伝達と参加者の健康維持向上のお手伝いを明記したいと思います。
 
長いようで目先では忙しい人生、からだは加齢でいつまでも10代の頃のようには動かなくなる人間。であれば、限られた時間で効率よく、濃密に稽古の時間を提供できないかといつも考えます。
小学生から喜寿を迎えたかたまで満遍なく全世代参加されている当教室は、稽古で皆さん、何かほっとされる時間も持ってくださっているようです。それでいて、激しくやりたいかたにはスパルタを(違)、ゆるやかにマイペースを貫きたいかたにはご自身でペースを決めていただき、安心して参加いただいています。
 
最大限、いろいろな工夫をして、日常を真摯に生きる皆さんの生活に、無理なく組み込める武当功夫の教室をこれからも目指して参ります。

◎公共マナー、自分の身を守るためです(2014.5.26)

先日、こんな体験をしました。
 
比較的すいていた電車の座席で、サッカー練習帰り風の小学生数人。
足下に置いた荷物の上に足を投げ出し、家の中のようにくつろぐ少年もいれば、周りに迷惑がかからないように配慮して、友人のカバンでもひっくり返ればすぐ直す少年もあり。
 
そこで隣駅が近づき、野球観戦帰りの大勢の乗客が、今や乗らんと殺気立って待っていました。ドアが開けば確実に大勢の人が駆け込んで来て、伸ばしたままの足は誰かに引っかかったり、逆に巻き込まれて足をケガする可能性があります。世知辛い世の中ですから「邪魔だ、どかせ!」と蹴られるかもしれません。それで二重に危ないと感じ、その少年に「足、危ないよ」と声をかけました。
 
案の定、本人でなく隣の少年が「あ、すみません」と頭を下げ、足を伸ばしていた少年の足を軽く叩き、すぐ下ろすように伝えました。またまた、「何てできた少年だろう!」と感動。
 
ただ、本人が事態を把握していなければ状況は変わらないので、本人に「いや、あなたが危ない」「あなたの足が危ないから、下ろしたほうが良いわよ」と言い直しました。でも気が利く少年含め、”迷惑をかける側”として危ないから下ろせ、の一面しか認識していない様子。惜しい!と思いつつ、急いでいたのでそれ以上言えずに後ろ髪を引かれながら降車しました。
 
身近にお子さんがいらっしゃる皆様、公共マナーを守るのは周りに迷惑をかけないためということはもちろん、もうひとつの側面として、犯罪やもめ事に巻き込まれないための自衛策であることも教えてあげてください。
相手がいつでも自分より弱い相手とは限りません。疲れて怒りっぽくなっていたり、何か嫌なことがあってちょっとのことで反撃したくなっている相手なら、マナーのなっていない態度で接すると危険を伴います。
 
大人同士ももちろんです。朝のラッシュ時、よく「肩がぶつかった」「お前が謝れ」と子どものように大げんかして警察のお世話になっている人もよく見かけます。本来、双方が周りを見ていればぶつからないはずです。都会では最近なぜか、「私が真ん中を通るのよ」と絶対にぶつかってもどかない意思満載で、目を見てぶつかって来る人も多いですが、相手が悪ければ逆に殺されてしまいます。
 
世界から人が集まる武術大会では、さすが武術家、相手の動きをちゃんと見ているので、ホテルの食堂がものすごい人数でごった返しても絶対に誰ともぶつかりません。観光でよく行くイギリス、フランスでも人とぶつかることは殆どありません。
すれ違う際に誰かとぶつかったり、ベビーカーに通行人が轢かれるのは、ここ10年の日本の特徴かもしれませんね。でもなぜ最近は、無言で人の前を横切ったり、押しのけて歩く人が増えてきたのでしょう…。(ベビーカーで無言で群衆に突っ込んで行く方も多いですが、お子さんを楯にして進んで行くようなもの。危ないですよ。)
相手がよけるだろうという甘えがあるのかもしれませんが、自分や一緒にいる子どもを守るためにこそ、ちゃんと周りを見て歩くことをお勧めします。

◎祝! 川越教室1周年(2014.5.1)

この5月1日で、川越教室のスタートから1年を迎えました。
別にお祝いも特別なことも致しませんが、毎月の積み重ねでこの日を迎えられたことを関係各位に心から感謝します。
 
開催のきっかけは至ってシンプルで、いつも川越から水道橋に通ってくださるメンバーが、往復の時間だけで大変そうなので、たまにはこちらから伺いましょうかということで始まりました。
 
ただ、単にやりましょうかと言っても、実際には会場の手配から人集め、集まってくれる人への連絡まで、いろいろやることがあります。抽選予約の時間も取られ、手間もかかり本当に面倒なものです。その労をいとわず、全面的に調整役をしてくださるかたのおかげで、集まってくれるメンバーも、いつもリラックスして毎月楽しみに、有休を調整しながら参加してくださっています。
 
川越教室は、もともとある職場グループに向けたクローズクラスで、メンバーが絞られているということはありますが、通常クラスに比べてメンバーの入れ替わりがほとんどない安定性が特徴です。ほとんどのかたが開始以来、続けてくださっているのは、調整役のかたの人徳ですね! 皆さんの稽古時の動きにも、継続練習の成果がしっかり表れています。
 
(月1回開催、クローズクラスということで、通常クラスとは進め方もシステムも変えて開催していますが、最近は川越教室のほうが通い易いという新規のお問合せもあり、ご連絡やりとりの中で検討の上、OKと判断した場合には外部のかたでも合流いただいているケースもあります。その辺は今後も、状況を勘案して都度調整して参ります。)
 
ともあれ、1年頑張って来た川越教室の皆さんに、拍手と感謝を送ります!

4月1日、日本では学校の新学期スタート、新社会人の始業日です。新しい環境に入る皆様、おめでとうございます。緊張し過ぎず、自分の空間が少しずつ作れますように。
 
環境の変化を迎えると、多くの人は緊張して、どんな大変なことが起こるのか、どんな苦労をしなければいけないのかと悪いことを積極的に予想して後ろ向きになったりします。一種の防衛本能なので仕方ないですが、必ずしも悪いことばかりが待っているわけではありません。
 
変化の何がよいかというと、一番は、今までの環境と新しい環境の「差」がわかることではないかと思います。
 
ずっと同じ生活をしていると、ハッピーな状況であっても麻痺してわからなくなることもあります。
いっぽう環境が変わると、もちろん大変なこともありますが、自分が目をつぶってもできることを他の人がこの世の終わりのような顔をして取り組んでいるのを見て、改めて自分の強みを知ったりもします。
変化をニュートラルに受け止めるためには、すぐに善し悪しの評価をしないのもひとつの方法ですし、自分のペースを守る方法を身につけるのも効果的です。
 
そのためには、ものの見方をなるべくニュートラルに保つ練習も必要だと思います。
たとえばニュース映像で、1枚の曖昧な表情の写真が示され「犯罪の被害者です」と言われればかわいそうな人に見え、「この人物はこんな事件を起こしました」と言われれば極悪人に見えます。
要するに自分が対象物をどう見たいと思っているかで、ものの見方が変わってきます。特に人は、自分が望む情報を巧みに探し出すので、ネガティブな情報を求めればとことん悪い情報を見つけ出し、ポジティブな情報を求めれば、どんどんよい情報を探し出すことができます。一般的な評判や評価はいったん横において、自分はどう感じるかを意識してみるとよいと思います。
 
また、どうしても他人の目が気になったり、他人の言動が気になって仕方ないというかたは、武当功夫の稽古でよくとる方法ですが、自分がカプセルに入って守られているつもりで、安全領域を身の回りにイメージするとよいです。満員電車や会社内、学校の試験などで隣の人や音が気に障る場合も、安全領域の中に入っていると思えば、取り組んでいるものに集中しつつ、近くで起きていることも邪魔にならない程度に把握できます。音楽を携帯プレイヤーで聴くことで物理的に外界をシャットアウトするかたもいますが、防犯上危ないのでお勧めできません。
 
とにかく新年度の始まりです。からだが疲れ易い時期ですが、時々からだを動かしてリフレッシュし、たまには桜を愛でて、新しい生活をお楽しみください。

2013年10月14日の「体育の日」に合わせて、全国の6〜79歳の男女、約6万6千人を対象とした調査結果が発表されました。(と言いつつ、被調査者の母集団がどんなグループか、私の読んだ新聞では不明です)
 
それによると、地域の何らかのスポーツクラブに所属している成人の割合は男女とも30%、20〜30代の女性の所属率は他の年齢層より低く、35〜39歳は19%にとどまったとのことです。
また、体力テスト合計点(得点)は、20〜64歳と65〜79歳でテスト項目が異なるそうなので一概に比較はできませんが、大まかに見て、70歳前後の得点が高かったとのことです。
 
印象としては、スポーツクラブに所属している人って意外に多いなということと(通えているかどうかは別として)、70代の人たち、かっこいいなあ、ということです。 20〜30代にかけてスポーツクラブへの所属率が下がるのは、仕事や家庭で大いに戦力となることが期待されるので予想通りですね。
むしろ、文部科学省が、週3回以上運動する人を30%にする目標を掲げている、と知って少々驚きました。そんなに時間がとれるかな、と正直思っています。まあ、「目標」数値ですが。
 
自分が会社員だった時も、周りに、スポーツクラブに所属しながら忙しくて行けていない人も多かったですし、私もまとまった時間は取りにくかったので、起床後または就寝前に運動するか、仕事中、立ち上がった隙を捉えて軽くストレッチしたりという生活でした。(または朝の通勤猛ダッシュで?!)
 
それでも、何かに所属していなくても、その気になればいつでも本当は運動できます。電車で立っている時の立ち方、道の歩きかた、階段の上り下りの仕方、工夫できることはたくさんあります。世の中が、少しだけスポーツに興味を持つ余裕が出て来たならば、まずは立ち方、歩き方、座り方から工夫されてはいかがでしょうか。
 
電車で膝を閉じて椅子に座るだけで、股関節や太ももが鍛えられます。階段やエスカレーターを、どすんどすんと歩かないだけで、腰や膝の故障を防ぐことができ、下半身や腹筋、背筋が鍛えられてシェイプアップにもなりますよ。(それに、エスカレーターは本当は歩行禁止です。ステップが壊れるし、歩くたびにステップが響くので足腰が悪い人の関節を直撃しています。少しのご配慮を ^_^) 
 
また、電車で空席があると、まずお子さんから座らせるかたが最近多いですが、小さいうちに立つ練習をしないと、大人になっても長く立つことができません。貧弱なおとなをつくらないように、小さいうちは座らずしっかり立つことをさせてあげるのも愛情のひとつかと思います。ベビーカーも、同じ理由で1歳半を過ぎたら徐々に卒業していきましょう(発達がゆっくりなお子さんはもう少し遅くてもよいですが)。小さい頃に練習の機会を与えず、4〜5歳になってから急に「ちゃんとしなさい」と言ってもちょっとかわいそうです。
 
以上、体育の日の独り言でした。

暑い夏、水分補給は十分でしょうか。
 
たとえ涼しくて暑さを感じなくても、何かに熱中していると、水分不足に気づかないことがあります。
以前の記事にも書きましたが、脱水症状の有無を簡単に確認する方法は「唇の乾燥」のチェックです。
 
もし唇が荒れていたら、脱水症状です。気づいた時点ですぐ水分を補給なさってください。手っ取り早いのは少々の塩分を含む水分や、スポーツドリンクです。
 
もちろん、利尿作用が少ない飲み物を取るに越したことはないですが、今すぐ飲みたい場合は、選んで悩む間に、何でもすぐ飲んだほうがよいと思います。ただ、ジュースは味や喉越しのよさでクセになることがあるので、糖分を取り過ぎないよう、ジュースを飲んだらお水も飲むなどバランスを大切に。
 
また、親御さん世代のかたと同居されているかたは、ご自身で水分を取られる時に、そのかたの分も一緒に用意して摂取の機会を増やしてあげるのもよいと思います。赤ちゃんがいるかたも、ご機嫌が悪い時、泣きやまない時は白湯など飲ませてあげてみてください。
早めの養生対策でどうぞ健やかな毎日を!

当クラスは、本年、2013年6月9日に開設1周年を迎えました。
これまで、表で裏で支えてくださった皆様、そして参加くださっている皆様、本当にありがとうございます。
 
クラス開設の準備に3〜4年を要し、師父の来日に至っては国際情勢も影響して実現しかけては延期になること数回。やきもきすることも多かったですが、ようやく道筋はついたかなと思っております。
 
このようなクラスは、いくら「こういうことをやります!」と言ったとして、共鳴してくださる方がいなければ成り立ちません。
でも、現在、あらゆる世代の方が、男女問わずクラスに来てくださり、時には他の方に紹介してくださり、何よりもクラスの時間をしっかりと味わってくださっているのが、とても嬉しいです。
また、世の中には同じようなクラスがたくさんありますが、その中で私どものクラスを見つけて来てくださっていることは、それだけでありがたいことです。
 
1年たった今、まさに「すてきなご縁」を実感しています。
 
私どものクラスは、カンフーを柱とするクラスですが、健康力を高めること、護身のマインドを身につけること、週に1〜2回、自分本来のペースを取り戻す場所として使ってもらえることを目指して努力しています。
 
ですから、たとえ「習うべき技術や型はすべて習得した!」という猛者が今後出てきたとしても、それはゴールではありません。一通り習得したなら、次は、学んだことをどこまで自分のものに消化できるかを、いよいよ深めていただきます。その人のレベルに応じて、取り組んでいただく課題は常に変わっていくのが私どものクラスの特徴です。
 
これからも、皆様の体調やレベルを確認しながら、最適なクラス環境を作れるよう努力してまいります。引き続きどうぞよろしくお願い致します。

◎稽古で頻繁に出てくる中国語の、漢字と意味を一覧にします。師父の言葉を聞く時の参考にしてください。(2013/3/19  3/20追記)
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シャンクー:上课(shang ke)
  稽古を始めます
ウォーメン:我们(wo men)
  私たち
  *私…ウォー:我(wo)
ニー:你(ni)
  あなた
  *あなたたち…ニーメン:你们(ni men)
マブー:马步(ma bu)
  立ち方(左右均等に開いた騎馬スタイルの立ち方)
ゴンブー:弓步(gong bu)
  立ち方(片足を前に出した立ち方)
ヤオ:腰(yao)
  腰。腰の回転力を使って、というケースが多い
ジエン:肩(jian)
  肩
イェンジン:眼睛(yanjing)
  目
ラオゴン:劳宫(lao gong)
  経穴の名前、労宮。中指を付け根から曲げた時の掌の真ん中あたり。
  心臓を包むツボと言われ、疲れた時、気力がない時にここを刺激すると
  回復する。体内を回った気がここを通って外に出ると考えるので太極拳や
  バグワをする時に意識すべき場所。
ディー:低(di)
  低い姿勢で
フーシー:呼吸(hu xi)
  呼吸
  *フー:吸(hu)息を吸う
   トゥー:吐(tu)息を吐く
ルーグオ:如果(ru guo)
  もし〜なら(こう動くとこうなりますよ、の説明が始まる)
シュウシ:休息(xiu xi)
  休憩しましょう
カイシ:開始(kai shi)
  始めましょう
ファンソン:放松(fang song)
  余計な力を抜いてニュートラルに戻って
シャークー:下课(xia ke)
  稽古を終わります

 

(師父からのメッセージ)
 
春は、自然界のさまざまなものが再生する季節です。
一年で一番美しい季節なのですが、病気にかかりやすい季節でもあります。
そこで、ここでは春の季節的特徴と、養生のためのポイントをご紹介しましょう。
 
まず、春は大地・自然が大きく成長する時期です。
人のからだも同じで、さまざまな働きが活性化してくるときです。ですから春は、武当太極拳、気功、八段錦、養生功などの練習を通して、からだを健康にしていくよいタイミングです。積極的に養生し、体質を強化し、病気を予防して、元気に生き続けていく力を伸ばしましょう。
 
武当功夫では、伝統的な漢方理論と陰陽五行の生化学的変化の法則、近年の発達した科学をベースとしたケアや指導に基づいて、心身の健康と生命力を維持、強化していきます。
仕事や家庭でのストレスが強まると、からだにはさまざまな不調が現れやすくなります。ですから、太極拳や気功の練習を通して生活に必要なエネルギーを活性化し、心身の健康を保ち、病気にかかりにくくし、元気に長生きできるようにすることには効果があります。


 
■ 春の飲食について:
春や夏は気温が高くなり、陽気が次第に強くなってきます。そのため、この季節の養生のポイントは陽気の強まりに伴う季節の変化に順応することです。
季節や陽気が春に向かう中、飲食するものは刺激の少ない、滋養分に富んだものがお勧めです。もし選べるなら、刺激の少ない、温かい食べものをとるようにしましょう。
 
刺激の少ない食べ物は、健康な人にも弱っている人にも有効です。具体的には、そば、青菜、豆乳、緑豆、リンゴ、ごま、くるみ、などです。
滋養分に富んだものとは、例えば煮詰めた料理、梨(を煮詰めたもの)、レンコン、なずな(からし菜)、ゆり、などです。
 
どうぞ参考になさってください。

 

なんでも引き寄せてしまう人、世の中に一定数はいるようです。

例えばレストランで、喫煙者のそばにいると煙が一直前に集まってくる人。
体温が高いとか物理学的にはいろんな理由があるのでしょうが、経験から言うと、そういう人はよいことも引き寄せ易い反面、面倒なことも集まって来て、状況に食われることも多いようです。
 
私ももともとそういうタイプです。無防備でいると、煙は集まってくる、電車や広場では見知らぬ人が寄り添うように集まってくる。(嫌なんですけど!) また、状態の悪い人とやりとりすると眠くなり、起きていられなくなります。
それについて、武当山で気功の師父にアドバイスをもらったことがあります。

「人に気を ”とられ”たり、気を乱されたら、呼吸を整えて悪い気を出し、よい気を取り込んで自分の丹田(おなか)に<しまう>こと。」
 
この「しまう」が重要だそうです。
人のケアをしたり、気の合わない人、疲れる相手とやりとりをしたらいったん古い気を吐き出し、その後もう一度自分に新鮮な気を取り込んでしまっておく。
 
そうしないと、自分の気がだだ漏れになってエネルギーがなくなってしまうそうです。
仰る通りにその後、しまう練習を私なりに、素人なりにやってみました。やはり大分違います。

特に、悪いものを出して新鮮なよい気を吸い込む練習は、ただのイメージトレーニングに過ぎませんが、薬のプラシボ効果と同じで結構効きます。人の脳みそは、人を落ち着かせるために錯覚を起こしてくれる訳ですから、試さない手はありません。
 
平易な言葉で言えば、「邪気」はいくらでも飛んで来ます。悪意とか嫉妬は源氏物語の昔からすごく人に伝わりやすいし、受け取り側も、防衛反応として気づきやすくなっているものです。(ある意味、気づかないほうが麻痺しててよくないかも。)

大事なのは、気づいたら避ける、かわす、視界から相手の存在を消す。
関わるしかない場合は、呼吸を整えておき(吐いて、吸って、を足元とお腹から行う)、その場から離れたら意識的に日に当たる、新鮮な空気を吸う、などして空気を入れ替える。

だんだんに、外からの影響を受ける度合が減ってくると思います。
いろいろ面倒な付き合いやビジネス関係もあると思いますが、ひとつの対応方法としてお試しください。

 

 

春は体調を崩しやすい季節です。特に日本では、強い風が吹いて皮膚が乾燥しやすい時です。
 
体調確認の目安のひとつとして、唇の乾燥に着目ください。もし唇が乾いて荒れていれば、体内の水分が足りていない証拠です。

さて、何を飲みましょうか。
推奨されるのは温かい白湯です。味のついた水分でも構いませんが、利尿作用が強い飲み物はせっかく飲んでも排出されやすいので、可能ならなるべく白湯にしてください。白湯を飲んですごく甘く感じたら、ちょっと水分が足りていないかも。とにかく温かい飲み物をよくとることが大切です。

また、氷水などの冷たい水分は、内臓を冷やさないよう、寒い時はもちろん暑い夏でもなるべく飲まないようにするとよいです。師父は夏でも絶対、飲み物に氷を入れていません。

 

特に太極拳で、慣れない新しい動きを教わったり、集中してやってみようと思うとつい表情が硬くなります。もちろん、手足などの関節の動きも硬くなります。
そんな時、師父がよく「表情が硬いからもっと柔らかくして」などと言いますが、これには二つの意味があると思います。
 
一つには、本来は太極拳(の練習)をすることで心身がリラックスし、健康力が高まるはずなのですが、表情や関節がガチガチに硬くなっていると気血が巡りにくいので、その効果も薄れがちです。

もう一つには、表情が硬くなっている時というのは、得てしてあちこちの関節にも力が入っているものです。そうすると動くたびに関節に負担をかけますから、運動すればするほど関節を傷め、健康になるどころか却ってからだが悪くなる可能性も出るわけです。
ですから、意識して表情を柔らかくし、余計な力が入っていない状態で練習する必要があるのです。
 
特に、柔軟体操で自分のからだが硬いなと思う人は、もしかしたら自分で自分のからだを無意識にきつく閉じているだけかもしれません。試しに息を吐きながらゆっくり伸ばしてみて、びっくりするくらい柔軟性が高まるようであれば、その傾向が強いと言えるかもかも…。そんな場合は、表情や関節を柔らかく保つことを意識するだけで、からだの動きがずいぶん変わると思います。

呼吸も同じで、走る時など息切れしやすい人は案外、自分で喉を締めている可能性があるので、あごも喉も力を抜いて、空気の通り道を作ってあげると呼吸が楽になる可能性があります。(私はそうでした…)
 
太極拳などに限らないですが、よりパワーを載せて動きたいときは、表情も関節もむしろ意識して緩めるほうが、からだの動きがスムースになってよい動きができます。それに血が巡ってぽかぽかしてきます。
家で練習する時も、微笑むくらいの気持ちで大きく構えてやってみてくださいね。

 

稽古中、師父がよく休憩前に「リラックス(放松…ファンソン)」と言います。

この「リラックス」は、むずかしいのですが “頭もからだも緩めて楽にする” ことではありません。
あくまでも、意識は直前までやっていた稽古の内容に集中したまま、いったん呼吸を整えて、練習中につい力が入ってしまった肩や手足の余計な力を解除する、に留める状態を指します。
 
ですから、休憩だからといって、どっかり座ってゴロゴロする(笑)のはちょっと違いますし、カンフーのことからすっかり意識が離れてしまうのは望ましくありません。
なぜなら、ひとたびからだが完全な脱力状態になってしまうと、休憩後に再度エンジンをかけるのにも時間がかかるし、からだがゆるみ過ぎて怪我をする可能性もあるからです。
 
目で見、耳で聞いたことを自分のからだで再現しようとすると、考え過ぎて、息を止めていたり、肩や手足がガチガチになったりしているものです。
それを、よいタイミングで一度、師父のかけ声をきっかけにクールダウンして落ち着く。それが「リラックス」の意味です。
 
この考え方、おそらく日常生活の他のこと、仕事やプライベートでの目標達成に向けた行動などにも役に立ちます。どうぞ応用して使ってみてください。